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シャルトル大聖堂【シャルトルだいせいどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シャルトル大聖堂
シャルトルだいせいどう
La Cathédrale Notre-Dame de Chartres
フランス,ウールエロアール県シャルトルノートル・ダム大聖堂。最初の聖堂はローマ神殿の跡に4世紀頃建立されたと伝えられる。その後火災により数度崩壊し,現在の聖堂は 1194年の火災ののち再建された。北側鐘塔,南側鐘塔に次ぎ 1250年にはファサードと「王の扉口」が建造された。これらはロマネスク様式の性格が強い。身廊,内陣,袖廊のほか,アンビュラトリー,放射状祭室などは 13世紀前半に完成し 1260年に献堂式が行なわれた。その後 14世紀に聖ピア礼拝堂,15世紀に聖バンドーム礼拝堂がつくられ,16世紀初頭にはジャン・テクシェ・ド・ボース設計の尖塔が北側鐘塔に架設された。聖堂を飾る彫刻のうち,西正面扉口のものは 12世紀の作でロマネスクからゴシックへの過渡期の様式を,また南正面および北正面扉口の彫刻群は 13世紀前半盛期ゴシックの様式を示す。全窓を飾る有名なステンドグラスのうち,西正面の三つの大窓と,内陣部南窓の「美しきガラス絵の聖母」と呼ばれるステンドグラスは 12世紀後半の貴重な作。その他はすべて 13世紀前半に制作されたものである。全体にロマネスクの重厚な感じを残しているが,やがてランス大聖堂アミアン大聖堂へと発展し洗練さを増すゴシック大聖堂のさきがけといえる。 1979年世界遺産の文化遺産に登録。

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デジタル大辞泉

シャルトル‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【シャルトル大聖堂】
シャルトルにある教会堂。再建・修復を繰り返し、13世紀中ごろ、ほぼ現在の形に築造フランスゴシックの代表的な建築で、彫刻・ステンドグラスでも有名。

出典:小学館
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世界遺産情報

シャルトル大聖堂
シャルトル大聖堂はヨーロッパを代表する宗教建築最高傑作のひとつ。現存する大部分は、1194年の火災の後に建てられました。二つの塔は建造年に300年のへだたりがあるため設計や高さが異なります。向かって左がゴシック様式の「新鐘塔」、右がロマネスク様式の「旧鐘塔」です。聖堂正面の扉口には聖人たちをかたどったロマネスク様式の彫刻が飾られています。また、シャルトル大聖堂はステンドグラスの宝庫としても知られています。とくにファサードのバラ窓や、キリストの家計図を示す「エッサイの根」は、「シャルトルの青」とよばれる青みがかったステンドグラスで芸術性が高く評価されています。

出典:KNT近畿日本ツーリスト(株)

世界遺産詳解

シャルトルだいせいどう【シャルトル大聖堂】
1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、フランス中部サントル地方にある。聖母マリアに捧げられた聖堂で、9世紀に国王シャルル1世が「聖母の御衣」を寄進すると、多くの巡礼者が集まるようになった。聖堂は何度も火災に遭い、再建、修復が繰り返され、現在のゴシック様式の大聖堂がほぼ完成したのは1219年頃である。中世ヨーロッパを代表するゴシック様式の建築物で、アミアン大聖堂、ランス大聖堂に大きな影響を与えた。12世紀から13世紀に描かれた総面積2000m2を超えるステンドグラスは、保存状態が良好である。大聖堂内外の19人の歴代国王像などの彫刻は、ゴシック彫刻の傑作とされる。大聖堂はゴシック様式の聖堂としてフランス第一の規模を誇るとともに、ステンドグラスの宝庫としても評価され、世界遺産に登録された。◇英名はChartres Cathedral

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

シャルトルだいせいどう【シャルトル大聖堂 Cathédrale,Chartres】
フランス北部,シャルトルにある大聖堂。正称はノートル・ダムNotre‐Dame。建築,彫刻,ステンド・グラスなどのほとんどが12~13世紀の面影をそのまま伝える貴重なゴシック建築で,彫刻家ロダンは〈フランスのアクロポリス〉と絶賛した。大聖堂の建つ場所には聖なる泉があり,キリスト教化される以前からガリア人の信仰を集めていた。クリプタ(地下祭室)には,今なおその井戸が残る。876年カール禿頭王がシャルトル大聖堂に〈聖母マリアの御衣〉を寄進して以来,シャルトルは聖母マリア(ノートル・ダム)信仰の中心地となり,広く西欧全体に知られ,多くの巡礼を集めた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

シャルトル大聖堂
しゃるとるだいせいどう
Cathdrale Notre-Dame de Chartres
フランスの代表的なゴシック様式の聖堂。パリの南西、ボース平野の小都市シャルトルに建ち、聖母(ノートル・ダム)に捧(ささ)げられたカテドラル(司教座をもった聖堂)。1979年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。献堂式は1260年10月24日に聖王ルイ9世の列席のもとに執り行われたが、クリプト(地下礼拝堂)は9世紀にさかのぼり、何度も火災を受けて再建、修復が繰り返されたものである。9世紀の聖堂は1020年の火災で消失し、ただちに司教フルベールの指揮のもとに再建されたが、1134年の火災でふたたび正面玄関部が破損を受けた。のち修復されたこの第2期のロマネスク様式聖堂は、1194年の火災でまたもや破損を受けることになるが、「王の門」とよばれる扉口をもつ西正面玄関部と左右の塔は破損を免れた。今日のゴシック様式の聖堂は1194年以降の第3期の建造によるものである。
 堂内身廊部の幅は16.4メートルでフランス第一の規模を誇り、天井の高さ36.55メートル、堂内奥行73.47メートルで、1220年に完成している。内陣部は翌21年に完成し、この時点で聖堂はふたたび使用可能となった。南北の翼廊部は1245年に仕上がり、正面北側の塔は最終的には1513年にフランボワイヤン様式によって仕上げが行われている。木骨構造であった屋根は1386年の火災ののち鉄骨に変更され、屋根も銅で葺(ふ)かれた。ゴシックのカテドラルの建造はこのように長い歴史をもっている。
 彫刻では、1150年ころ完成された西正面玄関部の外壁を飾る3個の扉口(王の門)のものがまずあげられる。タンパン(扉口上部の半月形壁面)を飾る彫刻と、扉口左右の人像柱(スタテュ・コロンヌ)である。南側のタンパンは「キリスト誕生」、北側は「キリスト昇天」、そして中央扉口のタンパンは「栄光のキリスト(最後の審判のキリスト)」を表している。人像柱は『旧約聖書』のイスラエルの族長たち、預言者たち、そして聖人たちで、いずれも厳粛な容貌(ようぼう)、細長く引き伸ばされた体、衣のひだの様式化された垂直性など、12世紀中ごろのロマネスク様式からゴシック様式への過渡期の特徴をよく示している。南北の翼廊部の扉口を飾る彫刻は1200年から1215年の時代のもので、純粋にゴシック様式に属する。
 ステンドグラスは、ゴシック聖堂のうちシャルトルのものがもっとも保存状態がよく、一部分に12世紀中ごろのものもあるが、全体の構想は1200年から1250年に至る時代のものである。西正面および南北翼廊部を飾る「バラ窓」をはじめとして総数173個のステンドグラスがアーケードと高窓にはめ込まれ、その総面積は2000平方メートルにも及ぶ。フランス革命期に破壊されてしまった部分もかなりあるが、全体として13世紀のゴシックの大聖堂の姿をみごとに今日に伝えている。とくに「バラ窓」のステンドグラスの美しさは「この世に存在するもっとも美しいもの」とたたえられている。西正面の「王の門」上部のバラ窓は「最後の審判」を表し、南側翼廊および北側翼廊のバラ窓は、それぞれ栄光のキリストと聖母に捧げられている。[名取四郎]

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精選版 日本国語大辞典

シャルトル‐だいせいどう ‥ダイセイダウ【シャルトル大聖堂】
フランスのシャルトルにある教会堂。フランスのゴシック建築の代表作で、一部は一二世紀中頃の建築。窓には一二、三世紀のステンドグラスが張られ、ゴシック彫刻の遺物も多い。聖ペテロ教会

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