Rakuten infoseek

辞書

シアン化ナトリウム【シアンかナトリウム】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シアン化ナトリウム
シアンかナトリウム
sodium cyanide
化学式 NaCN 。青化ソーダ青酸ナトリウムともいう。市販品は 95~98%程度の純度をもつ。潮解性の無色粉末。激毒 (→青酸中毒 ) 。乾燥状態では無臭であるが,湿った空気中ではいくぶん潮解し,青酸臭を呈する。融点 564℃,沸点 1496℃。水に易溶,アルコールにいくぶん溶ける。水溶液は加水分解して強アルカリ性を示す。この溶液は空気の存在下で容易に錯塩をつくって,金,銀を溶解する。鉱石から金,銀を抽出するのに使われ,メッキ液用として広く使用される。果樹,船舶,鉄道貨車,倉庫などの薫蒸シアン化水素や他のシアン化物の合成などに用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

シアンか‐ナトリウム〔‐クワ‐〕【シアン化ナトリウム】
シアン化水素水酸化ナトリウムの反応によって得られる、潮解性のある白色の結晶。水によく溶け、アルコールにも溶ける。猛毒。金・銀の冶金(やきん)、鋼の表面硬化めっきなどに利用。化学式NaCN 青化ナトリウム青酸ソーダ

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

シアンかナトリウム【シアン化ナトリウム sodium cyanide】
化学式NaCN。俗に青酸ソーダまたは青化ソーダと呼ばれる。無色立方晶系の潮解性結晶。岩塩型構造。15℃以下では低温型菱面体結晶。猛毒である。融点563.2℃。沸点1496℃。比重1.857(23.5℃)。屈折率1.452。水100gへの溶解度34.2g(15℃),45.0g(35℃)。34.7℃以下では2水和物を析出する。液体アンモニア100cm3に-33℃で34.2g溶ける。メチルアルコール100gに15℃で6.05g溶け,エチルアルコールには微溶。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

シアンかナトリウム【シアン化ナトリウム】
白色の猛毒性の潮解性結晶。化学式 NaCN 工業的には金属ナトリウムとアンモニア・炭素を原料として合成する。鋼の焼き入れ、金や銀の冶金やきんに用いる。青酸ナトリウム。青化ソーダ。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

シアン化ナトリウム
しあんかなとりうむ
sodium cyanide
ナトリウムのシアン化物。青酸ソーダ、青酸ナトリウムなどといわれる。従来は金属ナトリウム、アンモニアおよび木炭を原料とするカストナー法などが製造法の主流であったが、近年ではシアン化水素酸(青酸)が安価、多量に得られるようになったので、これを直接水酸化ナトリウム溶液に吸収させる方法が行われている。
  HCN+NaOH―→NaCN+H2O
そのまま液状品とするか、濃縮あるいは冷却固化して製品とされる。無色結晶性固体。潮解性で、水に溶けやすく、水溶液は強アルカリ性である。酸によって分解し、シアン化水素を発生する。アルカリ溶液中で塩素または次亜塩素酸ナトリウム溶液と反応してシアン酸ナトリウムと塩化ナトリウム(いずれも無毒)に変化する。この反応はシアン廃液の処理法として利用されている。鋼の熱処理、金、銀の精錬、金、銀、鉛などのめっき、農薬などに用いられるほか、有機合成の中間体の製造、各種シアン化合物の合成などに利用される。シアン化カリウムと同様、きわめて有毒で、一般に「青酸カリ自殺」のとき用いられるのは、実はシアン化ナトリウムであることが多い。[鳥居泰男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

シアンか‐ナトリウム シアンクヮ‥【シアン化ナトリウム】
〘名〙 (ナトリウムはNatrium) ナトリウムのシアン化物。化学式 NaCN 等軸晶系の無色の結晶。猛毒。鋼の焼入れ、金・銀の冶金、有機合成の中間体の製造、シアン化物・シアノ錯塩の製造、農薬などに広く用いられる。青酸ナトリウム。青酸ソーダ。青化ナトリウム。青化ソーダ。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

シアン化ナトリウム
シアンカナトリウム
sodium cyanide

NaCN(49.01).青酸ソーダ(sodium prussiate)ともいう.以前は溶融したナトリウムにアンモニアを反応させてナトリウムアミドNaNHをつくり,これに赤熱したCを反応させると得られた.現在は,シアン化水素HCNが多量に得られるので,これとNaOHとの反応でつくられる.無色の立方晶系結晶.塩化ナトリウム型構造.C-N約1.1 Å.無水物は,密度1.86 g cm-3.融点563.7 ℃,沸点1496 ℃.乾燥空気中では370 ℃ まで安定である.潮解性があり,水に易溶.水溶液は加水分解のために強アルカリ性を示す.酸で(CO2でも)HCNを発生する.水溶液は空気の存在下で金,銀を溶かす.また,水酸化鉄(Ⅱ)と加熱するとNa4[Fe(CN)6]を生じる.水溶液を濃縮すると,二水和物の単斜晶系の結晶が得られる.硝酸塩などの強酸化剤と混合すると爆発することがある.代表的なシアン化物として有機合成,医薬品,農薬,顔料などの原料,金,銀の青化法による精錬,めっき,鋼の焼入れ,写真,殺虫剤,分析試薬などに広く用いられる.猛毒.[CAS 143-33-9]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

シアン化ナトリウム」の用語解説はコトバンクが提供しています。

シアン化ナトリウムの関連情報

関連キーワード

シアノ銀酸塩シアンシアン化銀青酸中毒浸炭窒化法浸炭法

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.