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サンパウロ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

サンパウロ
São Paulo
ブラジル南東部,サンパウロ州都。ブラジル最大の都市で,大西洋岸に沿って連なるマル山脈中の丘陵地帯にあり,パラナ川支流ティエテ川に臨む。標高約 730mの高地にあるため,南回帰線上に位置するわりに涼しく,気温は夏でも 30℃をこえることはまれで,冬にはしばしば 0℃近くまで下がる。1554年イエズス会の伝道所のまわりにラテンアメリカインディアン(インディオ)の小集落がつくられたのが市の始まりで,1560年には町に発展。1681年沿岸のサンビセンテに代わってこの地方一帯のポルトガル植民地の首都となった。17世紀を通じて,おもに奴隷にするためのインディオや,金,銀,ダイヤモンドを求めて内陸の奥地に入り込む人々の基地となって発展した。しかし 18世紀にポルトガル植民地がいくつかに分割された結果,市の重要性が低下,19世紀初めには一農業集落にすぎなくなった。19世紀後半,コーヒー栽培が導入され,プランテーション農業によって大規模に栽培されるようになった。財政状況が良好となった市は 1880年以降急速に発展,内外から多数の移住者が流入して人口が急増し,工業も発展し始め,近代都市へと変貌していった。1900年代初めには日本からも多数が移住,今日までに世界最大規模の日系人社会を形成している。人口はその後も世界に類をみない速度で増え続け,都市域も拡大,周辺 36市に及ぶ大都市圏に発展している。今日ではブラジルの工業,商業,金融の中心地で,特に工業発展が著しく,南アメリカ最大の工業都市となっている。市内外には繊維,機械,電機,家具,建設,食品,化学製品,薬品などの工業が立地するほか,ブラジル有数の製油所があり,金属,機械,自動車などの重工業も発達。文化の中心地でもあり,市内にはサンパウロ大学(1934)をはじめとする多数の高等教育・研究機関があり,博物館,美術館,図書館,劇場などの文化施設も多い。パウリスタと呼ばれるサンパウロ市民の間では,サッカーをはじめとするスポーツが盛んで,大競技場を含む各種のスポーツ施設がある。ブラジルの鉄道・道路網の一大起点で,外港となっている大西洋岸の港湾都市サントスとも急崖をなすマル山脈の南斜面を越えてケーブル鉄道と道路で結ばれる。北西郊にビラコポス国際空港があり,市内には国内線用のコンゴニャス空港がある。面積 1493km2。都市圏面積 7951km2。人口 1115万2344。都市圏人口 1968万3975(2010)。

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大辞林 第三版

サンパウロ【São Paulo】
ブラジル南部の都市。鉄鋼・機械・繊維などの工業が発達。コーヒーの集散が盛ん。南アメリカ最大の都市。海抜820メートルの高原に位置する。日系人の活躍で名高い。

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精選版 日本国語大辞典

サン‐パウロ
(São Paulo)
[一] ブラジル南東部の州。州都サンパウロ。コーヒーの世界的産地。
[二] ブラジル南東部の商工業都市。南アメリカ最大の都市。大西洋岸の外港サントスとハイウェイが結ぶ。コーヒーの集荷・輸出のほか、自動車・機械・織物工業が盛ん。日系人が多い。

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