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サポニン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

サポニン
saponin
植物界に広く分布する配糖体一群で,著しく泡立つ水溶液をつくるものの総称。一般に水溶性の無定形粉末。そのゲニンの構造によってトリテルペノイドサポニンとステロイドサポニンとに大別される。加水分解すると,前者はトリテルペン糖類,後者はステロイドと糖類を生成する。サポニンは低濃度でも溶血作用を示す。

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デジタル大辞泉

サポニン(saponin)
広く植物界に存在する、サポゲニンという多環式化合物と糖とが結合した配糖体。無定形の粉末で、水溶液はよく泡立つ。溶血作用・強心作用・利尿作用・去痰(きょたん)作用などがある。薬用に用いられるほか、発泡剤洗浄剤などにも使用。

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栄養・生化学辞典

サポニン
 グリコシドで,界面活性作用をもつ.植物界に広く分布し,水,メタノールに可溶.加水分解すると糖とサポゲニンを得る.サポゲニンにはステロイド系のものとトリテルペン系のものがある.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

サポニン【saponin】
多くの植物に含まれる低分子生体物質。サポゲニンと糖(グルコース,ガラクトースなど)との配糖体の総称。非糖成分であるサポゲニンの違いにより,トリテルペン系とステロイド系の2種がある。水,メチルアルコールに可溶。水溶液中でセッケンのように発泡したり(sapoはラテン語でセッケンの意),油脂を乳濁させるので,起泡剤,乳化剤に用いられる。粘膜刺激作用がある。古来から生薬として,利尿剤,強心剤として用いられてきた(トリテルペン系ではセネガ根,オンジ,カンゾウなど,ステロイド系ではサルトリイバラやジギタリスなど)。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

サポニン【saponin】
多くの植物に含まれる環状構造をもつ配糖体の一類。水に溶けると泡立つ。去痰きよたん作用・溶血作用、また魚を麻痺させる作用などがある。去痰薬・強心薬などとして薬用に用いるほか、起泡剤・洗浄剤などとする。甘草・キキョウ・茶などに含まれる。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

サポニン
さぽにん
saponin
植物に広く存在する配糖体(糖類と炭水化物の複合体)で、炭水化物の部分が窒素を含まない多環式化合物からできているものの総称。水溶液は泡立ちやすく、コロイド溶液をつくり、とくに動物に対して種々の強い生理活性を示す。ムクロジの果皮にはサポニンが含まれ、泡立ちやすいことを利用して古くからせっけんのかわりに使われていた。
 糖部分は、D-グルコース、D-ガラクトース、L-アラビノースがよく知られており、メチルペントース、ウロン酸、デオキシ糖などの場合もみられる。非糖部分(アグリコン)はサポゲニンとよばれ、トリテルペノイドのものと、ステロイドのものとに二分される。トリテルペノイドサポニンは、セネガ根(北アメリカ原産ヒメハギ科の多年草セネガの根)、キキョウ根、甘草(かんぞう)(中国北部に自生するマメ科の多年草)、キラヤ皮(南アメリカに分布するバラ科の常緑高木キラヤのコルク層を除去した樹皮)などから抽出され、甘草の根や茎にあるグリシリジンはその一例である。生薬(しょうやく)としてのトリテルペノイドサポニンの明確な薬理作用は今後の研究にかかっている。ステロイドサポニンはユリ科、ヤマノイモ科、ゴマノハグサ科の植物から得られ、サルサ根(熱帯アメリカ原産のユリ科サルトリイバラ属の落葉低木数種の根)のサルササポニン、ジギタリス(ゴマノハグサ科)の葉からとれるジギトニンなどがある。ステロイドサポニンは、強心作用、利尿作用など強い生理活性を示すため、古くから生薬として使われてきた。細胞に対しては表面活性剤のような作用をし、細胞膜の構造を破壊したり、物質の透過性を高めたりする。また、ステロイド、アルコール、フェノールなどとは難溶性の分子化合物を形成する。サポニンに溶血作用があるのは、赤血球膜中のコレステロールがサポニンと強く結合し、膜構造が壊されてしまうためと考えられる。[菊池韶彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

サポニン
〘名〙 (Saponin) 植物界に広く分布する配糖体の一群で、水に溶かしてかきまぜたとき、永続性の泡沫を生じる物質。一般に無定形の粉末で、非糖質部分のアグリコンによりステロイドサポニンとトリテルペノイドサポニンの二群に分けられる。赤血球に対して溶血作用をもつ。強い毒性を示し、種類によっては一〇万分の一の水溶液でも魚類を殺せるので魚毒や毒矢に用いられる。しかし人が内服してもほとんど吸収されないので、食欲増進剤、強心剤、利尿剤などとして漢方薬に用いられるほか、発泡剤、洗浄剤などに用いる。キク、マメ、バラ、ヒメハギ、ムクロジなど植物界に広くみられる。

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