Rakuten infoseek

辞書

サイゴン条約【サイゴンじょうやく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

サイゴン条約
サイゴンじょうやく
Treaty of Saigon
1862年ベトナムフランスの間に締結された条約。 48~60年の間にベトナム在住のヨーロッパ人宣教師 25人,ベトナム人宣教師 300人,同信徒3万人が殺されたことに対して,フランス海軍はサイゴンと付近の南東部3省を占領した。 63年4月にこの条約は批准され,その結果この占領地区はコーチシナとして事実上フランスの植民地となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

サイゴンじょうやく【サイゴン条約】
ベトナムがフランスにその領土を割譲した条約。(1)第1次 1858年,スペイン人宣教師処刑問題を機にフランス軍はベトナムに侵攻し,62年3月までにサイゴンからメコン下流地帯を占拠した。同年6月,フエ朝廷はファン・タイン・ザン使節団をサイゴンに送り,フランス・スペイン・アンナン(安南)講和修好条約を結んだ。これにより,ベトナムは南部のザディン,ビエンホア,ディントゥオン3省の割譲,北・中部3港の開港,400万ドルの賠償,メコン川の開放など12項目を約束させられた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

サイゴンじょうやく【サイゴン条約】
1862年と74年に締結されたベトナム阮朝とフランスとの条約。これによりフランスはコーチシナ(ベトナム南部)とサイゴンを獲得した。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

サイゴン条約
さいごんじょうやく
フランスとベトナム(阮(げん)朝)の間に結ばれた条約。1862年の第一次条約と74年の第二次条約とがある。フランスは1858年、宣教師迫害を理由としてトゥーラン(ダナン)を攻撃し、翌年サイゴンSaigon(現ホー・チ・ミン市)を占領、さらにビエンホア、ビンロンなどに勢力を広げた。当時北部での反乱に悩んでいたフエ(ユエ)の阮朝廷は、この内憂外患の危機を回避するために潘清簡(ファン・タインザン)らをサイゴンに派遣、62年6月5日第一次サイゴン条約を結んだ。これによってフランスは、コーチシナ(南部)東三省の割譲と、全土におけるキリスト教布教の自由、トゥーランなどの開港をベトナムに認めさせた。
 その後フエの朝廷は領土割譲の撤回を求め、フランスもいったんはこれに同意し、64年に返還条約が結ばれたが、フランスは結局国内の反対にあってこれを批准しなかった。他方サイゴンに拠点を築いたフランス海軍は67年にはコーチシナの西三省に進駐し、これを事実上併合し、さらにその関心を北部のトンキン攻略に向けた。彼らはフランス人一商人と結託して73年にトンキン事件を引き起こしたが、フランス政府は事件の収拾のためにフィラストルを派遣し、フエの朝廷との間に74年3月15日第二次サイゴン条約(フィラストル条約)を結んだ。これによってフランスはコーチシナ西三省の割譲を正式に認めさせるとともに、紅河(ソン・コイ川)の通商権、ハノイなどでの領事館開設、フエの理事官駐在の権利などを獲得した。フランスのベトナム攻略が海軍(イギリスへの対抗)、宣教師(布教)、商人(通商)の三位(さんみ)一体でなされたことを、この間の経緯がよく物語っているといえよう。[白石昌也]
『桜井由躬雄・石澤良昭著『東南アジア現代史』(1977・山川出版社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

サイゴン条約」の用語解説はコトバンクが提供しています。

サイゴン条約の関連情報

関連キーワード

黒住教官板バタビヤ新聞トルストイボロジン明治維新ロペスワーグナーバールセンブッセ

他サービスで検索

「サイゴン条約」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.