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コール【こーる】

日本大百科全書(ニッポニカ)

コール(Helmut Kohl)
こーる
Helmut Kohl
(1930―2017)
ドイツ連邦共和国の第6代首相。ライン川沿いのルートウィヒスハーフェン生まれ。第二次世界大戦後、17歳でキリスト教民主同盟(CDU)に入党。フランクフルト、ハイデルベルク両大学で法律を学んだのち、党活動に専念。市会議員、州議会議員を経て、39歳でラインラント・プファルツ州首相。1973年CDU党首に選出され、1976年から連邦議会議員となる。1982年社会民主党(SPD)のシュミット政権崩壊後、自由民主党(FDP)と連立の連邦首相に就任、翌1983年の総選挙で保守中道政治を掲げて圧勝、政権の座を固めた。1989年秋、東欧諸国の共産政権の崩壊、続くベルリンの壁崩壊と東ドイツでの統一支持勢力の台頭をみてコール首相は慎重派を押しのけ、1990年10月国民悲願のドイツ統一を実現させた。統一直後の総選挙でも第一党の地位(議席数319)を確保、第二党のSPD(同239)に圧勝、引き続き政権を担当し、1992年のEU(ヨーロッパ連合)条約の成立とそれに基づくEU共通通貨(ユーロ)の誕生にリーダーシップを発揮した。その後、1998年9月の任期満了に伴う総選挙で、保守与党連合のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、政権復帰をねらう最大野党の社会民主党に大敗した。同年10月コール首相は退陣し、シュレーダーの率いる社会民主党(SPD)と緑の党の連立政府に交代、16年間にわたるコール政権は幕を閉じた。[藤村瞬一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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