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コーデックス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コーデックス
codex
冊子本や絵文書のことをさす。ラテン語で木の幹の意。普通の書物の形式で巻物形式のロトゥルス (巻子本 ) に対する語。写本の一形式で,歴史的には巻子本が古い。4つ折り8ページの羊皮紙を綴り合せてつくる冊子本の形式は前1世紀頃に始められたとされているが,盛んに行われるようになったのは4世紀頃からで,中世の聖書手写本などが典型的な例。薄紫色の羊皮紙に金あるいは銀色インキの文字で書かれたものはコーデックス・アウレウス (ラテン語で金の意味) と呼ばれ,8世紀から 11世紀頃カロリング朝あるいはオットー朝の宮廷で使用。有名なコーデックス・アウレウスは,カンタベリーのもの,禿頭王シャルル1世のもの,エクテルナハのものなどがある。また,メキシコインディオの插絵入り冊子はスペイン語でコディセ códiceと呼ばれる。植民地時代にはヨーロッパ産の紙に書かれることが多かった。スペイン人によって多くの作品が焼却されたが,現存するものは,王朝系譜,歴史,宗教,などを扱ったものが多い。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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図書館情報学用語辞典

コーデックス
(1)書物形態の一種で,紙のようなシート状の書写材料を複数枚重ね合わせ,その一辺をとじたもの.冊子体原形であり,本来は2枚以上の木や象牙の板を蝶番でつないだものを意味していたが,後にパピルス,べラム,羊皮紙,紙をとじた写本を意味するようになった.初期の書物形態である巻物(巻子本)は,読むのに不便で時間がかかり検索も困難であったが,ヨーロッパでは4世紀頃からコーデックスが一般的となり,書物の一覧性や検索機能ばかりでなく保存性も著しく向上した.(2)ローマ法を集成した書物.

出典:図書館情報学用語辞典 第4版
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