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コンフリー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コンフリー
Symphytum officinale; comfrey
ムラサキ科多年草ヨーロッパ原産で広く栽培される。ヒレハリソウ和名もあるが一般には英名でコンフリーと呼ばれる。繁殖力がきわめて旺盛で,葉などを挿して増やせる。植物全体に白色粗毛があり,は分枝して多少翼がある。葉は長さ 20~40cmの大型の卵状披針形で先端はとがり,下部のものは有柄で基部は茎に流れて翼になる。夏に,茎や枝の先端に尾状に巻いた花序を出し,多数の花をつける。花冠は筒状で先端が鐘形に 5浅裂する。花色は,紫,淡紅,白などさまざまである。果実は 4分果となる。若葉は食用として,根茎や根は下痢止めや止血などに用いられた。日本には明治期に観賞用として入ったが,その強壮剤としての薬効が宣伝されて一時,栽培が普及した。しかし海外においてコンフリーの摂取による健康被害の例が多く報告されたことをうけ,厚生労働省は 2004年,食品衛生法に基づきコンフリーおよびコンフリーを含む食品の販売などを禁止した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

コンフリー(comfrey)
ムラサキ科の多年草。高さ30センチ~1メートル。茎は中空。葉は長卵形で、密に互生。5~7月、くすんだ紅紫色あるいは黄白色の花を多数つける。ヨーロッパの原産。ひれはりそう。
[補説]長らく健康食品等に利用されてきたが海外で健康被害が出たところから、厚生労働大臣が食品安全委員会に食品健康影響評価について意見を求め、これをもとにコンフリー及びコンフリーを含む食品については販売を禁止することとした。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

コンフリー
 [Symphytum officinale](common comfrey),[S. peregrinum](Russian comfrey).ヒレハリ草ともいう.シソ目ムラサキ科コンフリー属の宿根多年草.若芽,若葉を食用にしたり乾燥して茶のように飲料にする.

出典:朝倉書店
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食の医学館

コンフリー
コンフリーはヨーロッパからシベリア西部を原産地とするハーブです。しかし、繁殖力が旺盛で、移植された日本でも、雑草のようにあちこちに生えています。
 外傷に外用として有効です。
○外用としての使い方
 絞り汁の湿布は、打ち身やリウマチに効果的です。
○食品としての使い方
 肝静脈閉塞性疾患などの健康被害をおこす報告があり、食品としての販売は禁止されています。
 コンフリーは野外で採集できますが、よく似たジギタリスは有毒植物です。少量をかんでにがいのがジギタリスなので、絶対に食べないようにしてください。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

コンフリー【comfrey】
食用あるいは観賞用に栽培されるムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草。長寿者の多いことで有名なカフカス地方で食用とすることから,食べると長寿の効があると宣伝され,一時ブームを呼んだ。しかし薬効があるという科学的根拠はない。イギリス原産で,近縁種はヨーロッパ,西アジア,北アフリカに分布する。茎は高さ60~90cm,全体にざらざらした短毛があり,狭い翼があるところからヒレハリソウという和名がついた。葉は卵形ないし卵状披針形で,茎と同様に粗毛がある。

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大辞林 第三版

コンフリー【comfrey】
ムラサキ科の多年草。高さ70センチメートルほどで、全体に白色の短毛が生える。下部の葉は狭卵形、上部の葉は基部が茎を抱いてひれ状となる。六、七月、茎の上部に下垂した花穂をつけ、青紫色・白色などの小花を開く。ヒレハリソウ。 〔根や葉は薬用に、若葉は食用に用いられてきたが、重篤な肝障害を起こすことがあるので、食用・服用が禁じられている〕

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

コンフリー
こんふりー
(common) comfrey
[学]Symphytum offcinale L.
ムラサキ科の多年草。和名ヒレハリソウ。茎は堅く直立し、中空で高さ0.3~1メートル、径1センチメートル、上部でやや分枝し、葉をやや密に互生する。茎には長さ1~2ミリメートルの白い剛毛が密に開出し、葉は披針(ひしん)形ないし卵形で、付け根は茎に流れて幅2~3ミリメートルのひれとなる。下部の葉には柄があるが、上部の葉には柄がない。5~7月に茎の先が1、2回分枝して巻き、その片側にくすんだ紅紫色あるいは黄白色の花を多数つける。花冠は萼(がく)の長さの2倍はあり、長さ1~2センチメートルの筒をなし、上部は鐘状となり、先端は浅く5裂する。ヨーロッパから小アジア、シベリア西部にかけて分布する。
 根にデンプンが多いので救荒植物とされた。アラントイン、アスパラギン、タンニン、粘液を含み、ヨーロッパでは下痢、出血、腫瘍(しゅよう)、胃潰瘍(かいよう)の治療に用いられたこともある。葉にはビタミン類、ミネラル(とくに鉄、カルシウム)が多く、民間的に栄養剤とするほか、野菜としても使われた。しかし、コンフリーが原因と考えられる肝障害が海外で多数報告されていたことから、日本では2004年(平成16)に食品衛生法に基づき、食用としてのコンフリーおよび含有食品の販売などが禁止された。
 ヒレハリソウは、ひれのある玻璃(はり)草(ルリソウの白花種)の意味である。単にコンフリーと称する場合、今日では本種をさしているが、元来はオオハリソウS. asperum Lepech.をさした。これはカフカス、アルメニア、イラン北部原産である。[長沢元夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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