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コロレンコ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

コロレンコ
Korolenko, Vladimir Galaktionovich
[生]1853.7.27. ジトミール
[没]1921.12.25. ポルタバ
ロシアの小説家。 1870年代ロシアの人道主義的傾向を主軸とする思想と,I.ツルゲーネフの影響を強く受けた文体で,深い人間愛に貫かれた作品を多く残した。 70年代末に地下運動参加の容疑で逮捕され,シベリア流刑されたが,その体験から,未開の大自然,野獣化したヤクート人たちの生活を素材に,どん底生活にあえぐ貧農のマカールが泥酔してみた夢をユーモラスに描いた代表作『マカールの夢』 Son Makara (1885) が生れた。流刑後はボルガ川上流地方に居住,『盲音楽師』 Slepoi muzykant (86) ,『森はざわめく』 Les shumit (86) などすぐれた作品を書いた。

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デジタル大辞泉

コロレンコ(Vladimir Galaktionovich Korolenko)
[1853~1921]ロシアの小説家。ナロードニキの立場から人道主義に基づく作品を発表。作「マカールの夢」「盲音楽師」など。

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世界大百科事典 第2版

コロレンコ【Vladimir Garaktionovich Korolenko】
1853‐1921
ロシアの小説家。ウクライナの生れ。父はウクライナ人,母はポーランド人であった。ペテルブルグ工科大学,モスクワの農林学アカデミーに学んだが,そのころからナロードニキ運動に加わり,放校処分を受けた。その後鉱山専門学校に籍をおいたが,1879年に逮捕,追放され,最終的にはシベリアのヤクート地方に流刑となった(1881)。その間に靴職人として働いたりしながら,《マカールの夢》を書いた(公刊は1885)。70年代末から,ものは書き始めていたが,85年にニジニ・ノブゴロドに移住してから,作家としての名声を確立,《悪い仲間》(1885),《盲音楽師》(1886)等,主として故郷やシベリアの下層民を扱った作品が書かれる。

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大辞林 第三版

コロレンコ【Vladimir Galaktionovich Korolenko】
1853~1921) ロシアの小説家。ナロードニキの流れをくみ社会評論にも筆をふるった。代表作「マカールの夢」「わが同時代人の物語」

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日本大百科全書(ニッポニカ)

コロレンコ
ころれんこ
Владимир Галактионович Короленко Vladimir Galaktionovich Korolenko
(1853―1921)
ロシアの小説家。ウクライナの官吏の子で、母はポーランド人。思想的には後期ナロードニキに属する作家で、貧困、投獄、放浪などの苦しい生活体験にもかかわらず、その人生観は楽天主義に貫かれていて、つねに未来への明るい希望を失わなかった。シベリアの流刑地に取材した作品が多く、『マカールの夢』(1885)で文壇に知られた。これは、貧農マカールが夢の中の天国で裁かれ、善行を積めなかった理由として貧困と過労が主によって認められるというもの。また『盲音楽師』(1886)でも、盲目の一少年が優れたピアニストに成長する過程が描かれていて、ともに、いかなる逆境にたっても不屈の精神をもって未来を切り開いていく作者の楽天主義が浸透している。しかし、コロレンコのオプティミズムは、けっして彼の作品に登場する下層社会人たちの否定面を黙過することを意味するものではなかった。文学史的にはチェーホフとゴーリキーとの中間に位する作家であり、ほかに『悪い仲間』(1885)、『森はざわめく』(1886)、『鷹(たか)の島脱獄囚』(1885)などがある。[中村 融]
『中村融訳『悪い仲間・マカールの夢他』『盲音楽師』(岩波文庫)』

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精選版 日本国語大辞典

コロレンコ
(Vladimir Galaktionovič Koroljenko ウラジーミル=ガラクチオノビチ━) ロシアのナロードニキの作家。人道主義とロマンチックな作風を特色とし、農村生活の没落を描いた。作品は「マカールの夢」「盲目の音楽家」など。(一八五三‐一九二一

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