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ゲマインシャフト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ゲマインシャフト
Gemeinschaft
共同社会ゲゼルシャフトに対応して用いられる社会の類型概念。 F.テンニェスはゲマインシャフトを,最も本来的,自然的状態としての人々の意志 (→本質意志 ) の完全な統一体,すなわち,あらゆる分離にもかかわらず本質的に結合し続けている社会とみなし,家族 (血縁社会) ,村落 (地縁社会) ,中世都市 (友情社会) の3つを典型的形態とした。この概念は,社会の類型,人間の結合関係を示すだけではなく,社会の歴史的考察の原理ともなり,彼は社会の発展過程を「古きゲマインシャフトから新しきゲゼルシャフトヘ」という形でとらえた。

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デジタル大辞泉

ゲマインシャフト(〈ドイツ〉Gemeinschaft)
ドイツの社会学者、テンニエスが設定した社会類型の一。人間が地縁・血縁・精神的連帯などによって自然発生的に形成した集団。家族や村落など。共同社会。⇔ゲゼルシャフト

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世界大百科事典 第2版

ゲマインシャフト【Gemeinschaft[ドイツ]】
共同社会あるいは基礎社会と訳されるが,語の構成からは〈共通あるいは共同していること〉で,この意味で使われることも多い。テンニースの著書《ゲマインシャフトとゲゼルシャフトGemeinschaft und Gesellschaft》(1887)でゲゼルシャフトGesellschaft(利益社会あるいは派生社会と訳される)と対比しつつ,純粋社会学の根本概念とされた。テンニースは人間の共同生活における集合形式,関係形象,規範,価値の研究を社会学としたが,実在的・自然的な本質意思Wesenwilleと観念的・作為的な選択意思Kürwilleとを区別し,前者にゲマインシャフト,後者にゲゼルシャフトという集団類型をたてた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ゲマインシャフト【Gemeinschaft】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ゲマインシャフト
げまいんしゃふと
Gemeinschaftドイツ語
ドイツの社会学者テンニエスがゲゼルシャフトと対置して用いた語で、共同社会という訳語があてられ、ゲゼルシャフトとともに社会学の基本概念として用いられている。彼によれば、社会を成り立たせるのは人間の意志であるが、これは目的と手段との関係において本質意志と選択意志とに分けられ、本質意志に基づいて成立するのがゲマインシャフトである。選択意志が一定目的の達成のための合理的な手段の意識的な選択を意味するのに対して、本質意志は、人間の本質そのものの表現である。そこから生じる行為はそれ自体目的として欲せられ、ほとんど合理的に考慮されることなく、無意識的な気分や親切として個人に現れ、他者との一体感や慣習あるいは宗教として社会的に実現される。したがってこのような本質意志に基づくゲマインシャフトは、利害の一致に基づく一面的ないわば人工的なゲゼルシャフトとは異なって、人間の本質的な結合として、それ自体有機的な生命をもつ実在と考えられ、交換や売買や契約などの入り込む余地はなく、そこでは人々は全人格をもって感情的に融合し、親密な相互の了解のもとに運命を共にする。したがってそこでは、ときに人々が互いに対立することがあっても、なお人々は本質的には結合している。テンニエスは、このようなゲマインシャフトとして、血縁に基づく家族、地縁に基づく村落、友情に基づく都市をあげる。
 そしてテンニエスは、このようなゲマインシャフトと、それに対置されるゲゼルシャフトを、単に社会の類型概念としてのみでなく、社会の歴史的な発展を示すものとして用い、ゲマインシャフトの時代にゲゼルシャフトの時代が続くと考えた。この考えは今日では「ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ」という図式で社会学に受け入れられている。[居安 正]
『杉之原寿一著『テンニエス』(1959・有斐閣) ▽テンニエス著、杉之原寿一訳『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』上下(岩波文庫)』

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精選版 日本国語大辞典

ゲマインシャフト
〘名〙 (Gemeinschaft) ドイツの社会学者テンニエスの用語。生得的、有機体的な本質意志によって結びついた自然的、有機的統一体としての社会。血縁に基づく家族、地縁に基づく村落などを含む。現在では共(協)同社会、コミュニティーと同義。→ゲゼルシャフト

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