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ゲシュタルト崩壊【げしゅたるとほうかい】

知恵蔵

ゲシュタルト崩壊
本来は全体を認識する能力が低下することを表現する心理学用語。ゲシュタルトはドイツ語で「形態・姿」というまとまりのある構造を味する。姿かたちが壊れ、個々の構成部品に切り離されて認識されてしまう現象全般のことをゲシュタルト心理学ではこのように呼ぶ。筒井康隆の小説『筒井順慶』(1969年)などにより、一部の人々に知られるようになった。近年になり、テレビの雑学番組等でたびたびとりあげられ、一般的にも広く知れわたった。
インターネット上では、ゲシュタルト崩壊と言えば、認知心理学で言う「文字のゲシュタルト崩壊」という現象を差す場合が多い。例えば、「を」という文字を

をををををををを
をををををををを
をををををををを
をををををををを
をををををををを
をををををををを
をををををををを
をををををををを

のように並べたものを数分間見続けてみると、並べられた文字がばらばらに分裂して見え、記号や絵のように認識され始める。このとき意味や読み方を含めて「を」という文字の全体の構造を見失ってしまうが、この感覚が、文字のゲシュタルト崩壊だ。ゲシュタルト崩壊を起こしやすいとして有名な文字には「、多、野、今、傷、ル、を」などがある。文字だけでなく、ある音を聞き続けたり、ある形や文字を書き続けたりして起こる場合もある。
(佐橋慶信  ライター / 2011年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

ゲシュタルト‐ほうかい〔‐ホウクワイ〕【ゲシュタルト崩壊】
《「ゲシュタルト」は形態・姿の意》全体性が失われ、各部分に切り離された状態で認識されるようになる現象。→ゲシュタルト
[補説]文字の認識などでも見られる。例えば、一つの漢字を注視しているとパーツごとにばらけて見え始め、ひとかたまりの文字として認識することが難しくなったり、よく知っているはずの文字の形に疑問をもち始めたりするなど。

出典:小学館
監修:松村明
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