Rakuten infoseek

辞書

グロブリン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

グロブリン
globulin
血清蛋白質の一つ。動植物の組織および体液中に広く存在している。弱酸性反応を呈し,アルブミンと異なって水には溶けず,希アルカリ性と中性の塩類溶液には溶ける。硫酸アンモニウムによる塩析法では,半飽和で沈澱し,熱には凝固する。血清グロブリンは電気泳動法で α1,α2,β,γ の4分画に分けられ,分画によってそれぞれ違う機能をもち代謝をスムーズに行う働きをする。各種の炎症性疾患や感染症などで増加することが多いので,病態を調べる検査法に利用される。ことにグロブリンとアルブミンの量の (A/G比) をはかることによって,肝臓などの障害を見つけることができる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

グロブリン(globulin)
アミノ酸だけからなる単純たんぱく質の一。水に溶けないが、塩類の薄い溶液にはよく溶ける。弱酸性で、動植物に広く分布。血清グロブリンはα(アルファ)・β(ベータ)・γ(ガンマ)に分けられ、体内の物質輸送や免疫に関与する。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

グロブリン
 タンパク質を溶解性によって分類する場合の画分で,水に不溶,希薄な塩類溶液に可溶の画分.硫酸アンモニウム半飽和で沈殿するタンパク質とする場合もある.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

グロブリン【globulin】
生物に広くみられる一群の単純タンパク質の分類上の総称。水に不溶性で,弱アルカリ性または中性の塩類溶液に溶け,硫酸アンモニウムによって沈殿し,加熱すると凝固する。動物では組織および体液中にきわめて広く分布し,植物では主として種子中に見いだされる。代表的なものとしては血漿(けつしよう)中の各種血清グロブリンおよびフィブリノーゲン,筋肉のミオシン,卵白中のリゾチーム,大豆のグリシニンなどがある。【宝谷 紘一】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

グロブリン【globulin】
水には溶けないが、希酸・希アルカリまたは中性の塩類には溶ける一群の単純タンパク質の総称。動植物に広く分布する。血清中のグロブリンには免疫グロブリンとして抗体の構造をもつものがある。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

グロブリン
ぐろぶりん
globulin
単純タンパク質の一つで、動植物の組織および体液中に広く存在する。単純タンパク質のうち、よく水に溶けるものをアルブミン、溶けにくいものをグロブリンと総称することが1907年にイギリス生理学会で提案されたが、研究が進むにつれて両者の境界線はかえってあいまいになってしまった。中間的性質をもったものも多数存在し、擬グロブリン(プソイドグロブリンpseudoglobulin)とよんで真性グロブリン(オイグロブリンeuglobulin)と区別したりしている。また、グロブリンのなかには、アルブミンの場合と同様に、単純タンパク質ではないことがわかった例も多い。グロブリンもアルブミンもごく大ざっぱな分類上の名称ととらえておくのがよい。
 一般にグロブリンに属するタンパク質は純水に溶けにくく、薄いアルカリ性・中性の溶液に溶け、飽和硫酸マグネシウムあるいは半飽和の硫酸アンモニウムによって沈殿する。また熱で凝固する。グロブリンと名のついているタンパク質には、哺乳(ほにゅう)動物の血液に含まれているα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)の各グロブリン、牛乳中のラクトグロブリン、植物種子中の各種グロブリン(ダイズのグリニシン、穀物のα、β、γ、δ(デルタ)の各グロブリンなど)がある。動物の血液のγ-グロブリンと一部のβ-グロブリンは、免疫機構で重要な働きをしている。なお、豆腐は、ダイズに含まれるグロブリンを、カルシウム塩またはマグネシウム塩によって脂肪とともに固めたものである。[笠井献一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

グロブリン
〘名〙 (globulin) 単純たんぱく質の一つ。アルブミンとともに生物体に分布。水には溶けないが薄い塩類溶液に溶け、熱で凝固する。動物では血漿(けっしょう)、鶏卵、乳などに存在し、植物では種子に多く含まれる。血漿中のグロブリンは免疫などの抗体の生成に重要な働きをする。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

グロブリン
グロブリン
globulin

希薄塩溶液,酸,アルカリに可溶,純水に不溶かあるいはほとんど溶解しないタンパク質の総称.動物,植物に広く分布する.グロブリンには免疫に関与するタンパク質である血清γ-グロブリン,酵素であるリゾチーム,タンパク質ホルモンであるインスリンなどが含まれ,生理的に重要なタンパク質が多い.[別用語参照]α-グロブリンβ-グロブリン,γ-グロブリン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

グロブリン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

グロブリンの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.