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グルテン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

グルテン
gluten
イネ科植物の貯蔵蛋白質の一種で,おもに小麦に含まれる物質。麩素質ともいう。プロラミン属のグリアジンとグルテリン属のグリテニンとの混合物で特有の粘弾性を持つ。製パンなどの小麦粉の適性を左右するほか,小麦より分離して各種用途に付され,古くから麩として利用されていた。現在では水産練り製品,調味用蛋白質などとして用いられている。

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デジタル大辞泉

グルテン(〈ドイツ〉Gluten/〈英〉gluten)
小麦粉に水を加えて練った生地を水中で洗い流していくと得られる粘性物質。主成分はグルテニングリアジンが結合してできるたんぱく質で、グルタミン酸を多く含む。麩(ふ)の原料。麩素(ふそ)。

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栄養・生化学辞典

グルテン
 コムギタンパク質の約80%を占め,弾性の強いグルテニンと伸展性のあるグリアジンのほぼ等量の混合物.グルテンを構成するアミノ酸は無極性側鎖をもつものが多いため,強い凝集性があり,希薄な塩類溶液中でも凝固する.分子間でSH,S-S交換反応が持続的に起こってひずみをもった網目構造が形成され,それがグルテンに強い粘弾性を与えるとされる.パンのドウ(生地),麺類などは,このグルテンの性質を巧みに利用している.それ以外にもグルテンの性質は食品加工に有用で,応用範囲も広い.第一制限アミノ酸はリシン,第二はトレオニン

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

グルテン【gluten】
小麦粉に水を加えてよく練ってから,水で洗うとデンプンが洗い流され,あとにねばねばしたものが残る。これがグルテンで小麦のタンパク質の主体である。原料の小麦粉に対し,40%前後得られる場合,その小麦粉を強力粉といい,20%前後の場合薄力粉という。中間は中力粉という。小麦粉がパンやうどんになるのは,このグルテンの粘性のためである。グルテンはグルテニンというタンパク質とグリアジンというタンパク質から成るが,タンパク質に含まれているシステインというアミノ酸が,他のシステインと化学的に結合し,網目構造をつくっている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

グルテン【Gluten】
小麦粉などに含まれる各種のタンパク質の混合物で、灰褐色の粘り気のある物質。グルタミン酸を多量に含む。麩の原料。麩素。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

グルテン
ぐるてん
gluten
小さい容器に小麦粉10グラム、水6~7ミリリットルを入れて、先を丸くした木の棒でよくこねたのち、30℃ぐらいの温水中に5~10分浸してから、流水の中でもみほぐすと、白いデンプンが洗い流されて、あとにチューインガムに似たものが残る。余分の水分を搾り出すようにして除くと、べたつくようになる。これがグルテンとよばれるもので、小麦粉中のグルテニンとグリアジンというタンパク質に水を加えてこねることによってできる。グルテニンはグルテンに弾力を与え、グリアジンは柔らかくてべたつくため結合剤として働く。こうして得られたグルテンには水分が65~70%含まれている。パンが大きく、ふんわりと膨らみ、冷えてもその形を保てたり、中華麺(めん)やうどんに独特の歯ごたえある食感を与えたりするのは、小麦粉生地(きじ)中に形成されるグルテンの働きによる。他の穀粉からはグルテンが形成されないから、パンを焼いてもふっくら膨らまない。[長尾精一]
『小竹千香子著、永井泰子絵『小麦粉のひみつ――たのしい料理と実験』(1991・さ・え・ら書房)』

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精選版 日本国語大辞典

グルテン
〘名〙 (Gluten) 小麦に含まれる各種のたんぱく質の混合物。灰褐色で粘り気のある物質で、多量のグルタミン酸を含む。麩(ふ)の原料となる。麩素(ふそ)。麩質。粘液素。

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