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クレプトマニア

デジタル大辞泉

クレプトマニア(kleptomania)
窃盗強迫。病的な窃盗癖。窃盗症

出典:小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)

クレプトマニア
くれぷとまにあ
kleptomania
窃盗癖(盗癖)」のことで、「窃盗症」(DSM-5、『精神障害の診断と統計の手引き』第5版)、あるいは「窃盗強迫」もしくは「病的窃盗」(ICD-10、国際疾病分類第10回修正)ともよばれる精神疾患。性愛傾向が強い場合を窃盗愛好者(クレプトフィリアkleptophilia)とよぶこともある。物を盗みたいという衝動や欲求を抑えられず繰り返し窃盗を重ねる。常習的に万引を繰り返すことが多いが、盗む対象となるものはかならずしも自分が本当に必要なものとは限らず、また金銭的に高価なものとも限らない。衝動や欲求を意思によってコントロールできない点が病的であり、窃盗の行為をしているときには高揚感や満足感もしくは解放感を得るが、その後に罪責感や極度の不安を体験する。また説明のつかない罪責感から窃盗に及ぶこともある。拒食や過食などの摂食障害や抑うつ傾向を伴うことが多いといわれ、また女性に多い傾向から月経との関連が指摘されたり、さらには性的虐待もしくは性的葛藤(かっとう)との関連が指摘されることもある。自分の意思に反して行為を繰り返してしまうことが多く、なにより行為をやめられない当人が悩むことになり専門的治療が必要となる。
 クレプトマニアを専門に扱う外来を設置する医療機関もあり、また同じ病気をもつ人が集まって互いの体験を共有し回復を目ざそうとする自助グループとして、クレプトマニアクス・アノニマス(KA:kleptomaniacs anonymous)が全国各地でミーティングを開いている。さらに刑事事件に発展した場合にこれを専門に扱う法律事務所もある。
 DSM-5の診断基準では、クレプトマニアの特徴として、物を盗もうとする衝動に抵抗できず繰り返される、窃盗する直前の緊張の高揚と行為の際の快感や満足感および解放感、窃盗が怒りや報復の目的でも妄想や幻覚によるものでもない、ほかの精神疾患概念では説明がつかない、などの点があげられている。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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