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クメン法【くめんほう】

世界大百科事典 第2版

くめんほう【クメン法】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

クメン法
くめんほう
cumene process
クメン(イソプロピルベンゼン)を原料として、フェノールアセトンとを同時に得る方法。クモール・フェノール法ともいう。プロピレンとベンゼンとをリン酸または塩化アルミニウムなどの触媒下で反応させ、得られるクメンを空気酸化してクメンヒドロペルオキシドとし、次にこれを硫酸、リン酸などの希酸と加温すると、容易に分解して目的物が生成する。フェノールの合成法には、ベンゼンのスルホン化のあとアルカリ溶融する、塩素化ののち加水分解する、またはシクロヘキサンからシクロヘキサノールを経て脱水素する、など各種の在来法が多いが、クメン法は経済性などの優位さのために世界的に主流となっている。[松田治和]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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化学辞典 第2版

クメン法
クメンホウ
cumene process

ベンゼンとプロペンを原料として,フェノールとアセトンを同時に生産する石油化学プロセス.まず,ベンゼンをゼオライト(固体酸)触媒によりプロペンでアルキル化して,クメン(イソプロピルベンゼン)を合成し,90~130 ℃ で,空気酸化してヒドロペルオキシドとする.クメンヒドロペルオキシドのアセトン溶液に硫酸を加えて60~90 ℃ に加熱すると,分解してフェノールとアセトンが生成する.微量の2-フェニルプロペンとアセトフェノンが副生するが,クメンに対する収率は,フェノール,アセトンともに約93% に達し,フェノール合成法としてはもっとも経済的である.わが国では,現在フェノールの大部分が本法で製造されている.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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