Rakuten infoseek

辞書

クシャトリヤ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

クシャトリヤ
Kṣatriya
インド社会のカーストの第2の種姓。元来は王族武士階級であった。王のもとに統率され,軍事国防を専門に司り,一般人民の保護にあたった階級で,共同社会もその平和を維持するためにこの階級の機能に依存した。主としてインド西部に住むラージプートおよび地主階級に独占されてきた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

クシャトリヤ【kṣatriya】
インドの4バルナ(種姓)制度において第2位に位置する王侯・武士階級の呼称。《マヌ法典》などのヒンドゥー法典の定めるところによると,このバルナの義務は,自分のための祭式挙行,ベーダ聖典の学習,布施(以上はバラモンバイシャの両バルナと共通),および政治や戦闘による人民の保護である。しかし,インド史上に出現した諸王朝は必ずしもクシャトリヤ・バルナに属したとは限らない。例えば,ナンダ朝シュードラ王朝として知られ,マウリヤ朝に続くシュンガ朝はバラモン王朝である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

クシャトリヤ
くしゃとりや
Katriya
古代インドで成立した四つの社会階層(バルナ)の一つで、王族・武人階層。
 バラモンが祭式を執行するのに対して、クシャトリヤは統治、支配を分担する世俗的権力者とされる。『マヌ法典』では、社会が王を欠いたために混乱に陥ったとき、「主」が王を創造したとし、王の第一の義務として人民の保護を強調している。このような、精神的権威と世俗的権力の早期の段階における分離、分担をインド古代国家・社会の特徴とみなす学説もある(フランスの文化人類学者ルイ・デュモン)。しかし、実際には、古代インドの諸国家の王族にはクシャトリヤとはみなされていない家系も多く、クシャトリヤがどこまで閉鎖的な身分階層であったのか、かならずしも明確ではない。王族がクシャトリヤであることを強調するようになるのは、むしろ、8、9世紀以降の中世になってからで、このころに形成され始めたラージプート・カースト諸集団が北インド各地に政権を樹立すると、古代のクシャトリヤにさかのぼる家系図をつくるようになった。インド中世において、このラージプートだけは広くクシャトリヤと認められたが、他の地方の同様な武人的カーストでクシャトリヤと認められたカーストは存在しない。中世には、クシャトリヤのいない地方の方が多かったのである。[小谷汪之]
『山崎元一著『古代インドの王権と宗教――王とバラモン』(1994・刀水書房) ▽ルイ・デュモン著、田中雅一・渡辺公三訳『ホモ・ヒエラルキクス――カースト体系とその意味』(2001・みすず書房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

クシャトリヤ
〘名〙 (Kṣatriya) インドのカーストで、上から二番目の階級。王族および武士からなる。刹帝利。
※プラクリチ(1932)〈幸田露伴〉「印度(はや)くから階級の差別が社会の実際にも個人の感情にも成立ってゐて、婆羅門(ばらもん)種、刹帝利種(クシャトリヤ種、即ち王種)〈略〉四姓が儼として認められ」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社世界史事典 三訂版

クシャトリヤ

出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

クシャトリヤ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

クシャトリヤの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.