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キチン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

キチン
chitin
節足動物の表皮を形成する含窒素多糖類軟体動物など多くの動物の皮膚や貝殻様硝子膜質形成物としても存在する。水,有機溶媒不溶。酸およびアルカリに対しても強い抵抗力を示し,体の支持,保護の役割をもつ。

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デジタル大辞泉

キチン(chitin)
節足動物の表皮、軟体動物の殻、菌類細胞壁などを形成する、窒素を含む多糖類。水や弱酸には不溶、強酸に溶ける。

出典:小学館
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キチン(kitchen)

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栄養・生化学辞典

キチン
 アミノ糖からなる多糖の一種.節足動物,環形動物,軟体動物などの支持組織に含まれる.

出典:朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典

キチン【chitin】
不溶性食物繊維のひとつ。かにやえびなどの甲殻類の殻からたんぱく質カルシウムを取り除いて精製された動物性の食物繊維。かにの甲羅、えびの殻、しゃこの甲羅、乳製品、きのこ類などに多く含まれる。体全体の状態を整え、免疫力を向上させて自然治癒力を高める効果を発揮するほか、細胞の活性化、肝・腎機能の正常化、血圧調整作用、便秘の予防・改善、解毒・排毒作用、血中コレステロール値を下げて動脈硬化予防、がん抑制作用などに効果があるとされる。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

キチン【chitin】
昆虫や軟体動物の外殻中に存在する多糖類。N‐アセチルグルコサミンがβ‐1,4結合した構造をもち,ウリジン二リン酸‐N‐アセチルグルコサミンがキチン合成酵素によって重合したもの。キチンは安定な物質であるが,強酸,強アルカリにより分解される。カタツムリの胃液中のキチナーゼという消化酵素によっても分解される。細菌の細胞壁の骨格物質であるペプチドグリカンは,キチンに類似した構造をもつ。【柳田 充弘】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

キチン【chitin】
窒素を含む多糖類の一種。甲殻類・昆虫類などの節足動物の外骨格や細菌・菌類の細胞壁に含まれる。化学構造がセルロースに似る。生体への適合性に優れ、人工皮膚・縫合糸など医療用に用いられる。

出典:三省堂
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キチン【kitchen】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

キチン
きちん
chitin
自然界ではセルロースに次いで多量に分布する多糖で、アミノ糖(糖のアミノ誘導体)からなり、N-アセチル-D-グルコサミンがβ-14結合で重合したもの。白色の粉末で水に溶けず、きわめて反応性に乏しく、セルロースよりも安定である。強アルカリによって遊離アミノ基をもつ塩基性多糖キトサンchitosanを生じ、これはさらに濃塩酸によってグルコサミンに分解される。1823年にカブトムシの鞘翅(しょうし)から初めて単離され、「よろい」を意味するギリシア語キトンchitonにちなんで名づけられた。キチンを大量に得るには、エビやカニの殻を塩酸に浸し、炭酸カルシウムを溶出後、アルカリとともに煮沸してタンパク質を取り除き、残った沈殿物をよく洗ってから乾燥すればよい。キチンは節足動物の硬い表皮や殻の骨格を形づくるばかりでなく、カビの細胞壁の重要な構成要素にもなっている。また、環形動物、軟体動物、円形動物、腔腸(こうちょう)動物にも存在するが、原腸体腔幹に属する棘皮(きょくひ)動物や脊椎(せきつい)動物にはまったく存在しない。これは進化論的に興味深いことである。なお、地球上におけるキチンの存在量は驚くほど多く、甲殻類の一群であるアミ類やオキアミ類などの動物だけでも、1年間に数千億トンのキチンを生産している。キチンを分解する酵素キチナーゼは、カビ、細菌、軟体動物などの下等動物にみいだされている。[村松 喬]

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精選版 日本国語大辞典

キチン
〘名〙 ⇒キッチン

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キチン
〘名〙 (chitine chitin) 昆虫や甲殻類の皮膚、軟体動物の外殻などの主要な成分をなす、窒素を含む多糖類。精製すると白色の粉末として得られる。酸、アルカリに溶けにくく、蛋白質と組み合ってクチクラを形成する。

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