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カルナップ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カルナップ
Carnap, Rudolf
[生]1891.5.18. ロンスドルフ
[没]1970.9.14. カリフォルニア,サンタモニカ
論理学者。論理実証主義あるいは論理経験主義の代表者。 1926年から 1931年にかけて,当時論理実証主義の牙城であったウィーン大学で哲学を教授。 1930年には『認識』誌 (1940まで続く) を主宰し,科学哲学論を推進。ナチスの台頭とともにアメリカへ亡命し,シカゴ大学 (1936~52) およびカリフォルニア大学 (1954~61) で教鞭をとる。彼は他の論理実証主義者たちと同様に,形而上学を無意味なものとして排斥し,哲学の仕事は言語の論理的シンタックスの分析にあるとした。後期には意味論の分野に向かい,記号とその表わすものとの関係の研究に精力を傾けた。主著には『世界の論理的構造』 Der logische Aufbau der Welt (1928) ,『言語の論理学的シンタックス』 Logische Syntax der Sprache (1934) ,さらに A.タルスキーや G.フレーゲの意味論を継承展開した『意味論入門』 Introduction to Semantics (1942) ,また物理学の哲学的基礎を究明した"Philosophical Foundations of Physics" (1966) など。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

カルナップ(Rudolf Carnap)
[1891~1970]ドイツ生まれの米国の哲学者ウィーン学団の主要メンバーだったが、ナチスから逃れて渡米論理実証主義分析哲学に指導的役割を果たした。著「物理学の哲学的基礎」「言語の論理的統語論」など。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

カルナップ【Rudolf Carnap】
1891‐1970
哲学者。論理実証主義の創設者の一人。またアメリカにおける分析哲学の発展に指導的役割を演じた。ドイツに生まれ,最初は物理学を専攻した。後にフレーゲとB.A.W.ラッセルの影響の下に哲学に関心をもち,1926年ウィーン大学の私講師となり,シュリックらとともにウィーン学団を結成し,その中心人物となる。当時ベルリンにいたライヘンバハとともに雑誌《エルケントニス(認識)》を刊行し,論理実証主義の思想を世界に広めた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カルナップ【Rudolf Carnap】
1891~1970) 哲学者。ドイツ生まれ。ナチス台頭後、アメリカに亡命。人工言語による論理分析に徹し、ウィーン学派の中心人物として二〇世紀の科学哲学・記号論理学の成立に貢献。著「世界の論理的構造」「言語の論理的シンタックス」など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

カルナップ
かるなっぷ
Rudolf Carnap
(1891―1970)
ドイツ出身で、アメリカに帰化した哲学者。ウィーン学団の一員であり、1931年プラハのドイツ大学助教授、1935年渡米し、シカゴ大学、カリフォルニア大学教授を歴任する。現代論理学の成果を哲学に応用することに一生を捧(ささ)げた。若いとき、論理主義者フレーゲやラッセルの論理学・哲学上の仕事から強く影響されたが、同時に、形式主義数学基礎論の考え方もよく理解していたように思われる。その結果、哲学上の問題の大部分は、メタ論理学の問題の変装したものにすぎないと論じ、論理実証主義が流行していた1930~1940年代は、とくにアングロ・サクソンの哲学界に多大の影響を与えた。その後、1950年代以降、いわゆる日常言語学派の勢いが盛んになってからは、過去の哲学者とみなされることも多くなった。しかしこの批判は、かならずしも妥当なものではない。カルナップは、明確に、かつ、わかりやすく本を書くという長所をもっていたために、難解な表現しかできない「怠け者の哲学者」ほどには深みがあるようにみえないが、その提唱のなかにはいまなお意義のある部分がある。[吉田夏彦]
『永井成男・内田種臣編、内井惣七他訳『カルナップ哲学論集』(1977・紀伊國屋書店) ▽Paul Arthur Schilpp The Philosophy of Rudolf Carnap (1963, Open Court, La Salle, Illinois)』

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