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カヌー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カヌー
canoe
丸木をくりぬいてつくった小舟で,ポリネシアメラネシアで特に発達している。ほかに木の骨組みをし,外側に樹皮獣皮を張るもの,アシで編んだものもある。ポリネシアでは船体を2隻連結したものや,クック諸島では船体の外側に腕木 (アウトリガー) をつけて安定性を保ったものもみられる。南アメリカのアマゾン川流域,インドネシア,フィリピンなどのほか,エスキモーカヤックなどその分布は広い。スポーツ (カヌー競技 ) やレジャーに使用される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

カヌー
競技としてのカヌーは、フラットウオーターと呼ばれる平水に設けた直線コースで行われるレーシングと、スラロームと呼ばれる河川の流れの中に設けたゲートによってコースを指示するものとに大別される。カヌーは、腰をおろして着座し両側にブレード面を有するダブルブレードパドルを用いるカヤック(Kayak)と、立て膝のまま乗し片側にのみブレード面を有するシングルブレードパドルを用いる男子競技のカナディアン(Canadian)とに分かれ、それぞれ1人乗り、2人乗り、4人乗りがある。レーシングの距離は、200mの短距離から1万mの長距離まであって、競技の特性も変化する。スラロームには、自然の地形や流れを巧みに利用してデザインされるコースの面白味がある。その他、流れの中を漕ぎ下るワイルドウオーターや、ゴールを目指してボールを奪い合うカヌー・ポロも行われている。
(吉田章 筑波大学教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

朝日新聞掲載「キーワード」

カヌー
小舟(艇)に乗りタイムを競う。パドルの両側で艇の左右を交互にこぐ「カヤック」と、片ひざを立てパドルで艇の片側をこぐ「カナディアン」がある。1人乗りと、2人または4人乗りがあり、流れのない水面で競うフラットウオーターレーシングや、急流のゲートを縫うように下るスラロームなどの種目がある。水本選手が得意とするフラット500メートルは9艇で競う。100分の1秒単位で勝負が決することも。ペース配分や、ゴール直前の競り合いが見どころだ。
(2008-01-12 朝日新聞 朝刊 岩手全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

カヌー(canoe)
舵(かじ)や竜骨のない小舟。木の幹をくりぬいた丸木舟や、枠組に獣皮や樹皮を張ったものなどがある。競技用のカヌーは後者が原型

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

カヌー【canoe】
丸太をくりぬいたり,木や竹などの骨組に獣皮や樹皮をはりつけた舟。語源は,カリブ海のハイチ島の原住民の舟canoaに由来する。木から造られるカヌーは,形態的な特徴から四つの型に分けられる。最も単純な型は,1本の丸太をくりぬき船体とする丸木舟(くり舟)である。丸木舟は,日本では縄文時代から使用されており,ヨーロッパでも先史時代から全域にわたって用いられていた。現在それらの地域では,ほぼ板張り舟にとって代わられてしまったが,アフリカ,インド,東南アジア,ニューギニア,南アメリカなどでは,おもに河川交通や漁労に大きな位置を占めている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カヌー【canoe】
丸木船。また、骨組みを作り、毛皮や樹皮を張った小舟。
を模した、競技用の小舟。 → カヌー競技

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

カヌー
かぬー
canoe
(かじ)や竜骨などを用いない原始的な構造の小舟で、種々の形態のものが世界中に広く分布している。アフリカ、中南米、アジア、オセアニアを通じてもっとも広くみられるのが、木の幹をくりぬいた丸木舟(独木舟)(まるきぶね)タイプのものである。南太平洋の諸民族の間で独自の発展を遂げ、通常の独木舟やそれに波よけの外板をつけたもののほかに、独木舟の片側または両側に丸太のフロートをつけ安定性を向上させたアウト・リガー式のカヌー、二つの舟を梁(はり)でつないだり、甲板を渡して帆柱を立てたりしたダブル・カヌーなどがある。ニュージーランドのマオリやその他の島嶼(とうしょ)民の間では、長さ18メートルにも及ぶ戦闘用のカヌーもみられる。これらのカヌーには、しばしば優美な彫刻が施されていた。
 北米先住民やエスキモーおよびイヌイットの間では、異なった構造のカヌーが高度な発展を遂げた。カヤックとよばれるカヌーは、軽い木または獣骨のフレーム全体にアザラシの皮を張ったもので、上部中央に人の乗る穴が残されている。女性の舟ともいわれるウミアックは、やや大形で、主として交易に用いられている。北米先住民の間で発達したカヌーは、軽くてじょうぶな木のフレームにカバの樹皮を張り、樹脂で防水を施したものである。構造上すべての部分が湾曲した弓状で弾力性に富んでいるうえ、流線形であるため、1人で軽々と運べる軽さでありながら、かなりの量の荷物を運搬できる強靭(きょうじん)さを備えている。
 今日、スポーツ競技などでよく知られているカヌーには、エスキモーおよびイヌイットのカヤックから原型を借りたカヤックと、北米先住民のカヌーから原型を借りたカナディアン・カヌーがある。その材料には、木やプラスチック、軽金属、ガラス繊維など、種々の素材が用いられている。[濱本 満]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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