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カテキン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

カテキン
catechin
(1) 3,5,7,3 ' ,4 ' -ペンタヒドロキシフラバンのこと。化学式 C15H14O6 。カテコールともいう。4種の異性体があるが,(+)-カテキンと(-)-エピカテキンがよく知られている。(+)-カテキンは阿仙薬に含まれている。針状晶,無水物の融点は 175℃。(-)-エピカテキンはペグ阿仙薬に多く含まれている。針状晶,無水物の融点は 245℃である。両者とも樹木成分として広く存在し,多くの場合,共存している。水,エーテルに微溶,熱水,アルコールに可溶,ベンゼンに不溶。酸化重合を受けやすく,アルカリ性溶液では迅速に赤褐色になる。染色,皮革なめし剤に利用される。 (2) 広義には3-オキシフラバンのポリヒドロキシ誘導体をさす。 (→フラボノイド )

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デジタル大辞泉

カテキン(catechin)
植物色素の一種。多くの植物中に存在し、酵素または酸と反応してタンニン様の物質を生成する。

出典:小学館
監修:松村明
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栄養・生化学辞典

カテキン
 タンニンの一種.3-オキシフラバンのポリオキシ誘導体の総称.

 上図はカテキンの一つである3-ヒドロキシフラバノール (C15H14O6) (mw290.27).

 上図は茶のカテキンの50〜60%を占めるカテキンの一つである(-)エピガロカテキンガレート(C22H18O11) (mw458.38).

出典:朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典

カテキン【catechin】
ポリフェノールの一種。緑茶に含まれる苦味成分。日本茶全般に存在し、特に緑茶に多く含まれる。強力な抗酸化作用をもち、がんを予防して免疫力の向上に力を発揮するほか、胆汁酸の排泄促進、脂肪燃焼作用、免疫活性作用、脳梗塞予防、コレステロール・中性脂肪の上昇を抑制、抗菌作用、血糖抑制作用、血中脂質の正常化維持、脂肪肝の予防、精神安定などの作用をもつ。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
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世界大百科事典 第2版

かてきん【カテキン】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

カテキン【catechin】
植物界に広く分布し、特に緑茶の渋味成分として存在する物質。加熱・酸などにより容易に重合してタンニンを形成する。抗菌作用がある。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

カテキン
かてきん
catechin
フラボノイドの一種。化学構造的には2個のベンゼン環(AおよびB環)が、3個の炭素で結ばれたもので、この3個の炭素は1個の酸素原子とともに6員環(C環)を形成している。フラボンやイソフラボンと異なり、C環2、3位に二重結合はなく、3位にヒドロキシ基をもつ。したがってフラバノール(フラバン‐3‐オール)化合物である。ほかのフラボノイドと同様、A環に2個のフェノール性ヒドロキシ基をもつが、このほか、B環に2個あるいは3個のフェノール性ヒドロキシ基をもち、それぞれ、カテキン、ガロカテキンと称される。モモ、アンズ、ナシ、インゲンマメ、蓮根(れんこん)など果実や野菜にはカテキンは含まれているが、ガロカテキンが含まれることは少ない。ただし茶葉には、両者ともに多く含まれる。カテキンやガロカテキンの化学的特徴としては、C環の2位と3位に不整炭素をもち、そのため4種の光学異性体があることである。右旋性のものを(+)(またはDあるいはd)、左旋性のものを(-)(またはLあるいはl)でよび、さらに2個の不斉炭素のうち1個の立体配置の異なるものにエピをつけてよぶ。したがって(+)体と(-)体、(+)‐エピ体と(-)‐エピ体がある。これらは旋光性が異なるだけで、融点、紫外および赤外吸収スペクトルなどは変わらない。加熱によって異性化し、ラセミ体が生成する。茶葉には(+)‐カテキン1~2%、(+)‐ガロカテキン1~3%、(-)‐エピカテキン(EC)1~3%とその没食子酸エステル(ECG)3~6%、(-)‐エピガロカテキン(EGC)3~6%とその没食子酸エステル(EGCG)7~13%(いずれも乾燥葉当たり)、計16~30%のカテキン類が含まれる。これらは1929年(昭和4)から1955年(昭和30)にかけて理化学研究所の辻村みちよ(1888―1969)によって単離、構造決定された。一般に遊離型カテキンは苦味を、3位に没食子酸をもつエステル型カテキンは渋味をもつ。
 茶葉中のカテキンおよびガロカテキンは、茶葉の酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)によって容易に酸化され、両者から、橙赤色のトロポロン構造をもつ化合物テアフラビンや、それぞれの重合物で赤褐色の高分子化合物テアルビジンなどが生成する。そしてこれらは紅茶の色と味を特徴づけている。[富田 勲]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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