Rakuten infoseek

辞書

カスバ

デジタル大辞泉

カスバ(〈フランス〉casbah)
《〈アラビア〉gasbahから。(とりで)の》アラブ諸国で、城塞に囲まれた居住地区。特に、アルジェリアの首都アルジェのものが有名。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

カスバ【qaṣaba】
アラビア語で国または都市の域内をカサバといい,そこから軍隊の駐留する城砦や城砦をもつ一地方の中心都市をさすようになった。マグレブ諸国ではカスバと発音し,次のような三つの意味で用いられる。第1は,ラバトチュニスのように,城壁で囲まれていた都市の一画で,とくに城砦の部分を呼ぶ場合,第2は,地方の小さな砦や地方官の邸またはそれらのある町全体をさす場合(とくにモロッコ),第3に,アルジェのように植民地化以降広がった新市街に対して,アルジェリア人のみが居住する旧市街をさす場合,である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

カスバ【casbah】
とりでの意
アフリカ北部のアラブ諸国に多く見られる、城塞に囲まれた居住区域。アルジェの東部地区が有名。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

カスバ
かすば
casba
アラビア語で城塞(じょうさい)のこと。とくに北アフリカやスペインに残る、中世および近世につくられた太守、首長の城塞をいう。一般に小高い丘陵や段丘上に位置することが多い。城壁に囲まれ支配者の居館や兵営などがあり、その歴史的建築美から、モロッコのラバトにあるウダイヤ・カスバやフェズのカスバのように観光地になっている所が多い。広義には城塞だけでなく、周辺にある城壁に囲まれた市街地、すなわち城郭都市全体をいう場合がある。アルジェやチュニスのカスバはその例である。19世紀以後の植民地時代、北アフリカの諸都市では城郭都市の周辺に新しくヨーロッパ風市街地がつくられた。密集したアラブ風市街地区と広い街路をもつヨーロッパ風市街地区との対照から、城館の有無にかかわらずアラブ風市街地区を含めた旧城郭都市全体を、ヨーロッパ人はカスバとよぶようになったと考えられる。アラブ人はアラブ風市街地区をカスバと区別してメディナMedina(アラビア語で町、市街地の意)とよぶ。
 アルジェのカスバは映画『望郷(ペペルモコ)』や『アルジェの戦い』の舞台となり、よく知られている。城塞、城壁はほとんど残存せず、旧港の上方斜面に中庭をもつ白い四角な家屋が重なり合うように密集している一角がカスバである。けっして暗黒街ではなく、トンネルのような迷路状の街路を歩けば古いアラブの温かい雰囲気が感じられる。テラスからの青い地中海の眺望はすばらしい。老朽化が進み、修復と上下水道の整備が行われている。[藤井宏志]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

カスバ
〘名〙 (casba, casbah 元来アラビア語で「城塞」の意) アラブ諸国で、首長の住む城。またその周囲の城塞に囲まれた居住地区。特にアルジェリアのアルジェにあった現地人居住区。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

カスバ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

カスバの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.