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オートマティスム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オートマティスム
Automatism
自動記述法。あらゆる美的,道徳的先入観から離れて,自由に意識下の思想感情に芸術的表現を与えようとする詩,美術の方法で,1924年から A.マッソン,A.ゴーキー,M.エルンストらのシュルレアリストによって試みられた。とりわけ意識下の狂気,幻覚,眠り,遊病など一切の非理性的状態におけるイメージの生起を重視し,S.フロイトの精神分析の影響が濃い。木目などに紙を当てて鉛筆ですりとるフロッタージュ,紙に絵具を塗り,そこに別の紙を押当ててはがすと生じる偶然の形象に注目するデカルコマニーなど,きわめて多種類かつ自由な手法が用いられている。これはのちに J.ポロックに代表されるアクション・ペインティングの画家たちに受継がれた。

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デジタル大辞泉

オートマティスム(〈フランス〉automatisme)
フランスのシュールレアリスム運動のなかで提唱された手法。理性や既成概念にとらわれず、浮かんでくることを自動的に次々と速記し、意識下の世界を表そうとするもの。自動記述法。

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世界大百科事典 第2版

おーとまてぃすむ【オートマティスム】

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大辞林 第三版

オートマティスム【automatisme】
精神自動記述法。フランスのシュールレアリスム芸術運動のなかで提唱された手法の一。理性や既成の美学を排除し、意識下の世界を表現するために、次々と観念を速記することで自発性・偶然性の表現をめざした。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

オートマティスム
おーとまてぃすむ
automatismeフランス語
シュルレアリスムの絵画や詩で意識下の世界や思考の働きを表現する重要な手法の一つで、自動記述法と訳される。詩人アンドレ・ブルトンシュルレアリスムを、「心の純粋な自動現象であり、それを通して、話すこと、書くこと、あるいは他のあらゆるやり方によって、思考の真の働きを表現しようとするものである」と定義しており、自動記述とは、なんらかの既成概念や理性などにとらわれることなく無意識のうちに行われる創造作用をさす。現実にはありえない視覚の世界を開示しようとしたシュルレアリスムにおいて、フロイトの理論と結び付いて重要視された。ブルトンは1924年のシュルレアリスム宣言のなかで、無意識のうちにつくりだされた詩や絵画にこそ、美学的、道徳的ないっさいの先入観を離れた真の思考が展開されることを唱えた。すでにアルプなどダダの作家も試みていたが、シュルレアリストではマックス・エルンスト、アンドレ・マッソン、ホアン・ミロらが、コラージュやデカルコマニーといった独特な手法のもとに、この理論の例証となる作品を制作した。第二次世界大戦後のアクション・ペインティングやアンフォルメルの絵画も、これを踏まえて展開されたものと考えることができる。[千葉成夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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