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オレイン酸【オレインさん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オレイン酸
オレインさん
oleic acid
二重結合を1個もつ不飽和脂肪酸。化学式 C17H33COOH 。油酸ともいわれ,グリセリドとして多くの動植物油中に含有される。融点 12℃,沸点 360℃の無色無臭の液体。長時間空気にさらすと黄変して異臭を放つ。水にはほとんど溶けないが,エチルアルコールエーテルクロロホルムなどには溶ける。薬用として,軟膏,オレイン酸水銀,軟石鹸などとして用いられる。潤滑油,艶出し剤としての用途も多い。

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デジタル大辞泉

オレイン‐さん【オレイン酸】
《〈ドイツ〉Olein》代表的な不飽和脂肪酸の一。油状の液体で、無色無臭。グリセリンとのエステルとして動植物油脂中に存在。オリーブ油つばき油などに多く含まれる。油酸(ゆさん)。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

オレイン酸
 C18H34O2 (mw282.47).

 炭素数18,不飽和結合1の脂肪酸ラードオリーブ油などに多い.

出典:朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典

オレインさん【オレイン酸】
不飽和脂肪酸の一種で、一価不飽和脂肪酸。動物性脂肪、植物油、種実類に多く含まれる。善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールだけを減らすため、動脈硬化心臓病などの生活習慣病予防に役立つ。また熱に強く酸化しにくい、発がんの可能性がある過酸化脂肪酸の抑制、胃酸の分泌調整、腸運動の活性化などの作用をもつ。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

オレインさん【オレイン酸 oleic acid】
油酸,シス‐9‐オクタデセン酸ともいう。動植物油脂成分として天然に広く存在する代表的な不飽和脂肪酸。化学式CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH。無色の液体で,融点13.3℃,沸点223℃(10mmHg),比重0.8905(20℃),屈折率1.4586(20℃)。多くの油脂に含まれているが,とくにオリーブ油(70~85%),ツバキ油(81~88%),茶実油(76~85%)に多く,動物脂肪ではラード(50%),牛脂(43%),馬脂(55%)などに含まれる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

オレインさん【オレイン酸】
代表的な高級不飽和脂肪酸の一。化学式 C17H33COOH 無色・無臭の油状液体。多くの油脂中にグリセリドとして存在。特にオリーブ油、ツバキ油などに多く含まれる。還元するとステアリン酸になる。石鹼せっけん製造原料、化粧品、潤滑油などに利用される。油酸。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

オレイン酸
おれいんさん
生体内に広くみいだされる不飽和脂肪酸の一種。水に不溶、アルコール、ベンゼンなどの有機溶媒に可溶。純粋なものは無色無臭の油状液体であるが、空気中に放置すると酸化されて淡黄色または橙(とう)黄色に着色し悪臭を放つ。水素添加によってステアリン酸に還元される。天然には、オリーブ油、椿油(つばきあぶら)、茶実油などの主要成分として、また、牛脂、豚脂などの主要構成成分として存在する。生体内では、パルミチン酸からステアリン酸を経て合成される。さらに植物体内では、リノール酸へと変換されうる。遊離の酸としてよりも、主としてグリセリンとのエステル(グリセリド)の形で脂肪組織中に存在するほか、リン脂質の構成成分として生体膜に存在する。動物細胞質膜を構成する不飽和脂肪酸のなかでもっとも豊富に存在する。工業的には、おもに獣脂を原料として製造され、さらに、軟せっけん(成分は脂肪酸のカリウム塩で、液状で主として手洗い用)など特殊なせっけんの原料や織物の防水材料などに応用される。[若木高善]
 オレイン酸は1分子内に一つのシス型二重結合をもち、トランス型であるエライジン酸の幾何異性体である。すなわち、同種の置換基が二重結合に対して同じ側(シス)にあるのがオレイン酸で、交差して反対側(トランス)にあるのがエライジン酸である。常温ではオレイン酸が液体、エライジン酸は固体である。[廣田 穰]
 オレイン酸は動物体内で合成される代表的な不飽和脂肪酸で、貯蔵脂肪中に多く含まれ、よいエネルギー源である。摂取した場合、血漿(けっしょう)コレステロール濃度に対しては影響しないとみなされている。必須(ひっす)脂肪酸が不足すると、不飽和化産物のエイコサトリエン酸が蓄積するので必須脂肪酸欠乏判定の指標となる。[菅野道廣]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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