Rakuten infoseek

辞書

オルガノン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オルガノン
organon
機関。特に学的研究の道具または機関を意味する。一般には論理学を意味し,歴史的にはアリストテレスの論理学的著作に与えられた総括的名称。近世においてはこの名のもとに,ベーコンランベルトの論理学書がある。また現代形式論理学における論理に対する考え方も,論理が外延のみを問題にするとして,論理をオルガノンとしてのみ規定しようとする。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

オルガノン(〈ギリシャ〉Organon)
《道具・機関の意》アリストテレスの論理学書の総称。論理学は知識の構造や論証法を論じるものであって哲学ではなく、学問研究のための道具であるという見方からの称。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

オルガノン【organon】
〈道具〉〈手段〉〈器官〉を表すギリシア語であるが,現代の各国語では〈科学の方法,道具〉という意味をもつ。このような意味の特殊化は,アリストテレスの論理学書《範疇(はんちゆう)論》《命題論》《分析論前書》《分析論後書》《トピカ》(《詭弁論駁論》を含む)が後世の編集において〈オルガノン〉の名の下に総称されたという歴史的経緯による。アリストテレス自身は彼の論理学的業績が自分の学問体系の中で占める位置を明示していないが,後世のギリシア人編纂者たちがそのような論理学を自然学,動物学,数学,さらには形而上学の体系を構成するための〈道具〉と考え,この名を与えたことは明らかである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

オルガノン【Organon】
〔道具・機関の意。論理学を学問研究の道具とみての称〕
アリストテレスの論理学的諸著作をひとまとめにして呼ぶ名称。また、一般に論理学をもさす。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

オルガノン
おるがのん
Organon
アリストテレスの論理学書の総称。原義は道具、器官の義で、知識の構造や論証法を論ずる論理学が学問研究のための道具であるという意味から、これらがこの名でよばれるようになった。『カテゴリア論』Categoriae、『命題論』De Interpretatione、『分析論前書』Analytica Priora、『分析論後書』Analytica Posteriora、『トピカ』Topica、『詭弁論駁論(きべんろんばくろん)De Sophisticis Elenchisがこれに含まれる。存在論に基づく伝統的論理学の基礎がこれによって確立されるとともに、後代の形式論理学の端緒もここにあった。長くこれらの書は学問研究の基礎として尊重されたが、F・ベーコンの『ノウム・オルガヌム』はデカルトの『方法序説』とともにこれに挑戦するものであった。『カテゴリア論』は語を分類し、語、または、語によって指示される存在者の最大の類として10個の「カテゴリア」(範疇(はんちゅう))を区別する。「実体(ウーシアー)」「量(ポソン)」「性質(ポイオン)」「関係(プロス・テイ)」「場所(プー)」「時間(ポテ)」「状態(ケースタイ)」「所有(エケイン)」「能動(ポイエイン)」「受動(パスケイン)」がそれである(カテゴリアの種別はアリストテレスの哲学の基本前提の一つであり、多くの著作で反復されるが、変わらないのは最初の4種であり、他のカテゴリアについては種類も数もかならずしも一定しない)。「カテゴリア」は文字どおりの意味では「述語」であって、その種類とは、ことばが存在者を述べ表す場合の「述べ方」の種類である。この述べ方、または述べられる事柄の種別を明らかにするのがこの論の目的であるが、とりわけ実体を表す語と他の語の別、したがって、アリストテレス存在論の基本前提である存在者(オン)の成り立ちにおける実体の基本性を明らかにすることに、その主要な関心が向けられていたということができる。この書の真作性はときに疑われることがある。しかし、ポルフィリオスの『カテゴリア論入門』を通じて中世の論理思想の形成、およびその後の論理学の発展に大きな影響を及ぼした。『命題論』は語と語の複合によって生ずる文(ロゴス)、命題(プロタシス)の成り立ち、性質を論ずる。『分析論前書』は三段論法の形式を分析、枚挙する。様相論理の開拓に力が注がれている。『分析論後書』は論証科学の構造を分析する。『トピカ』は弁証論の推論を論ずる。この書は初期の著作とみなされる。『詭弁論駁論』はソフィストの用いる誤謬(ごびゅう)推論を論ずる。[加藤信朗]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

オルガノン
〘名〙 (organon 「機関、道具」の意) ペリパトス学派がアリストテレスの論理学の著作全体をさして呼んだ名。論理学が哲学研究の道具(機関)であることをいうのに用いた。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

オルガノン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

オルガノンの関連情報

他サービスで検索

「オルガノン」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.