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オランダ語【オランダご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オランダ語
オランダご
Dutch language
オランダの国語であり,オランダのほかにもベルギーの北部,ベルギーに隣接するフランスの一部で話される言語。ネーデルラント語ともいう。ベルギーで話されているものは特にフラマン語と呼ばれ,南部に行われるフランス語と対立しつつ公用語として用いられている。系統的には,インド=ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し,英語,ドイツ語などとともに西ゲルマン語群をなす。文献は 12世紀から。方言差はかなり大きい。日本語に取入れられているオランダ語の単語は相当多く,コップ kop,ブリキ blik,ズック doekなどはその一例である。なお,南アフリカ共和国アフリカーンス語は,17世紀にこの地にもたらされたオランダ語が独自の発達をとげたものである。

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デジタル大辞泉

オランダ‐ご【オランダ語】
インド‐ヨーロッパ語族の西ゲルマン語派に属する言語。ドイツ語英語と特に近い関係にある。オランダのほか、ベルギー北部、旧オランダ植民地である南アメリカのスリナムなどでも話されている。

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世界大百科事典 第2版

オランダご【オランダ語 Dutch】
オランダ王国の公用語,ベルギー王国におけるフランス語と並ぶ公用語であり,オランダで1350万人(1977),ベルギーで550万人(同)によって使用されている。系統的には英語,ドイツ語などとともにインド・ヨーロッパ語族の西ゲルマン語派に属し,低地フランク方言を基礎として,それにオランダ北部の北海ゲルマン語に属する,フリジア語,サクソン語の影響が加わってできた言語である。
[歴史]
 オランダ語の歴史は,(1)古オランダ語(11世紀まで),(2)中世オランダ語(12~16世紀),(3)近代オランダ語(17世紀以降)の三つの時期に区分される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

オランダご【オランダ語】
インド-ヨーロッパ語族のゲルマン語派西ゲルマン諸語の一。オランダとベルギーの北半分(フラマン語)、南アフリカ共和国(アフリカーンス語)で話される。

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世界の主要言語がわかる事典

オランダご【オランダ語】
インドヨーロッパ語族ゲルマン語派に含まれる言語で、英語ドイツ語などとともに西ゲルマン語に属する。オランダとスリナムの公用語。ベルギー北部で話されるオランダ語はフラマン語と呼ばれ、フランス語と並ぶ公用語の一つ。話者数は2300万人。低地フランク方言をもとに、フリジア語、サクソン語の影響がくわわって生まれた言語で、動詞の人称変化や語順における位置、形容詞の変化などはドイツ語に近いが、音韻は英語に近く、名詞の格変化はほとんど失われている。近代オランダ語が確立したのは、スペインから独立しヨーロッパで最も富裕な商業国家となった17~18世紀で、なかでも聖書の国定訳と普及が大きな役割を果たした。南アフリカ共和国のアフリカーンス語は、17世紀半ばにオランダ人植民者がもたらした言語から発達したものである。日本語にも江戸時代の長崎貿易をつうじて入った多くの語彙(ごい)がある。◇蘭語ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

オランダ語
おらんだご
オランダ、ベルギー、スリナム(南米)、オランダの自治領アンティル諸島(カリブ海)の公用語。言語人口は合計で約2000万人。EU(ヨーロッパ連合)の公用語の一つにも採用されている。言語学的には、ドイツ語の一方言といえる。またドイツ語、英語、フリジア(フリースラント)語とともに、インド・ヨーロッパ語族の西ゲルマン語派に分類される。
 古オランダ語は、オランダ語というよりも、古低フランク語、古ザクセン語として、ゲルマン諸語全体のなかの部族語として扱われることが多い。その最古の文献はカロリング朝時代(751~911)のもので、ラテン語の法律につけた注釈である。中期オランダ語はほぼ1200~1600年のものである。今日のオランダ語の基礎をつくったのは、1619~37年に行われた聖書の翻訳(国定訳聖書Staten-Bijbel)で、これ以後を新オランダ語として分類する。第二次世界大戦後、大幅な国語改革が行われ、綴(つづ)り字が簡略化され、文法も現実に即したものになった。現在の標準語はABN(アーベーエヌ)(Algemeen Beschaafd Nederlands)とよばれ、これにもっとも近いのは、オランダ北部の都市ハールレムの言語だといわれる。
 音韻は、第二次子音推移を経ていないので、英語に近い。文法は、名詞に二つの性、動詞の人称変化、形容詞の変化など、他のヨーロッパ諸語と同様の特徴を示す。変化のタイプは少なく、ドイツ語ほど複雑な規則はない。接続法(仮定法)の表現にも、動詞の特別な変化形を必要としない。語彙(ごい)は、文章語と日常会話語の差が大きい。全体には、たとえば、Het huis heeft een rood dak en een rode muur.(その家は赤い屋根と赤い壁をもっている)のように、ドイツ語によく似た印象を与える。
 方言が多く、ベルギー北部のフラマン語はその大方言として有名である。また南部アフリカの大言語で、南アフリカ共和国の公用語であるアフリカーンス語はこの言語から派生したので、オランダ語の一方言として扱われることもある。
 独自の文学をもち、17世紀の詩人フォンデルは、この言語を豊かにした点において、シェークスピアに匹敵する業績をあげた。オランダ語で書かれた文献でもっとも知られているのは『アンネの日記』であろう。
 オランダは、江戸時代、長崎で通商をしていたため、オランダ語から日本語に多くの語が入った。そのなかには、今日でも使われているものがある。たとえば、ズックdoek、タラップtrapなどである。酸素(zuurstof=zuur「酸っぱい」+stof「元素」)のように、一見、純粋な日本語、漢語のように思えるものも、オランダ語からの翻訳であることがある。
 また、オランダがインドネシアを約350年間にわたり植民地として支配したため、オランダ語はインドネシア語に少なからぬ影響を与えた。[桜井 隆]
『朝倉純孝著『オランダ語四週間』(1975・大学書林) ▽斎藤静著『日本語に及ぼしたオランダ語の影響』(1994・篠崎書林) ▽B・C・ドナルドソン著、石川光庸・河崎靖訳『オランダ語誌 小さな国の大きな言語への旅』(1999・現代書館)』

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