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ウルバヌス(2世)【うるばぬす】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ウルバヌス(2世)
うるばぬす
Urbanus
(1042ころ―1099)
第1回十字軍を宣言したローマ教皇(在位1088~1099)。本名ウード・ド・ラージュリーEudes de Lagery。フランスの貴族の出身。ランスの聖ブルーノBruno(1030?―1101。シャルトルーズ会創立者)の門弟で、オーセル教会の助祭長からクリュニー修道士となり、教皇グレゴリウス7世に招かれて教皇庁に入り、枢機卿(すうきけい)、教皇特使を務め、修道院改革に尽くした。即位後、ドイツ皇帝ハインリヒ4世が支持する対立教皇クレメンス3世Clemens (在位1080~1100)と争い、1093年トスカナ女伯の協力を得てローマ奪還を果たした。世俗王公の聖職叙任、聖職者の封建臣従誓約を禁じ、公会議と教皇特使の2制度を活用して西ヨーロッパ諸国に対する教皇権の指導力を発揮した。1095年、ビザンティン皇帝の要請を受け、東方正教会への援助と聖地回復を目ざす対イスラム十字軍を企図し、クレルモン公会議において、参加者への「贖宥(しょくゆう)」(罪の償いの免除)を約束し、遠征軍を送り出したが、1099年7月29日、成功の報を聞く前に没した。[橋口倫介]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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