Rakuten infoseek

辞書

ウィルシュテッター

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ウィルシュテッター
Willstätter, Richard Martin
[生]1872.8.13. カルルスルーエ
[没]1942.8.3. ロカルノ
ドイツの有機化学者。 1894年ミュンヘン大学で学位取得後,チューリヒ大学教授 (1905) ,ベルリン大学教授 (12) ,カイザー・ウィルヘルム化学研究所所長 (12) ,ミュンヘン大学教授 (16) 。反ユダヤ主義に抗議して辞職 (24) したが,個人的に研究を続け,スイスに亡命 (39) 。アトロピン,コカインなどのアルカロイド,アントシアン類の研究をはじめ,炭素同化作用 (光合成) の研究,酵素の研究,とりわけカルボヒドラーゼ,プロテアーゼ,リパーゼなどの定量,濃縮分離が知られる。最も重要なのは,葉緑素をはじめとする植物色素結晶構造研究である。 1915年ノーベル化学賞を受賞した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ウィルシュテッター(Richard Willstätter)
[1872~1942]ドイツの化学者。晩年ナチスに抗議してスイス亡命クロロフィルの結晶を得ることに成功。1915年、ノーベル化学賞受賞。共著「クロロフィルの研究」「炭酸同化作用の研究」。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版

ウィルシュテッター【Richard Martin Willstätter】
1872~1942 ドイツ生まれのスイスの化学者。クロロフィルやアントシアン類の研究で知られる。光合成や酵素に関する業績もある。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ウィルシュテッター
うぃるしゅてったー
Richard Martin Willsttter
(1872―1942)
ドイツの有機化学者。カールスルーエに生まれ、スイスのロカルノで死去。ミュンヘン大学、チューリヒ大学などの教授を経て、1912年にベルリン大学教授。同時に同年創設されたカイザー・ウィルヘルム化学研究所(現、マックス・プランク研究所)所長となった。3年後ミュンヘン大学に戻ったが、ドイツの反ユダヤ主義に抗議して同大学教授を辞職し、私設の研究室で仕事を続け、1939年にスイスのロカルノに亡命した。有機物のなかで生理的活性のあるアルカロイド類や生物色素のアントシアン類の研究を行ったが、のちに植物の緑色色素クロロフィル(葉緑素)の研究に進み、初めてその結晶を得ることに成功し、化学構造を決定した。この研究はシュトルA. Stoll(1887―1971)との共著『クロロフィルの研究』Untersuchungen ber Chlorophyll(1913)に集大成され、1915年にノーベル化学賞を授与された。彼の提出したクロロフィル構造式はその後1930年代になってH・フィッシャーによって訂正されたが、基本的な骨格は変わっていない。
 この研究を基礎にして、クロロフィルが機能している植物の炭酸同化作用(光合成)の研究に進み、1918年にシュトルと共著の『炭酸同化作用の研究』Untersuchungen ber Assimilation der Kohlensureを出し、そのメカニズムについての仮説を提出した。光合成に関する初期の代表的な研究者の一人である。別に『酵素に関する研究』Untersuchungen ber Enzyme2巻(1928)がある。[宇佐美正一郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ウィルシュテッター
(Richard Willstätter リヒャルト━) ドイツの生化学者。アルカロイド、アントシアン、葉緑素などについて、生化学上の研究にすぐれた業績をあげた。一九一五年ノーベル化学賞を受賞。(一八七二‐一九四二

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

ウィルシュテッター
ウィルシュテッター
Willstätter, Richard Martin

ドイツの有機化学者.ドイツのカールスルーエに生まれる.ミュンヘン大学のJ.F.W.A. Baeyer(バイヤー)のもとで学び,博士論文では,コカインの構造を研究した.1902年母校の員外教授,1905年スイス連邦工科大学(ETH)教授となり,以後カイザー・ウィルヘルム協会化学研究所で研究室を主宰し,ベルリン大学教授を兼任.1916年ミュンヘン大学教授に就任した.クロロフィルアントシアニンなど植物色素の研究を進め,これに対し,1915年ノーベル化学賞が授与された.1918年ごろから酵素の性質に興味をもちはじめ,多数の酵素の分離精製法を開発した.ユダヤ系ドイツ人であったため,晩年はナチスに迫害されて,1938年にスイスへ亡命し,同地でした.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ウィルシュテッター」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ウィルシュテッターの関連情報

関連キーワード

ダンディ富岡製糸場日本郵便制度史(年表)富岡製糸場アルルの女アルルの女ムソルグスキーモンクラランド竹本長十郎

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.