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イタリック語派【イタリックごは】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

イタリック語派
イタリックごは
Italic languages
インド=ヨーロッパ語族の一語派。さらに,オスク=ウンブリア諸語ラテン=ファリスキ諸語とに区分される。すべて古代にアペニン半島で行われていた言語であるが,ラテン語だけは多くの変遷を経ながら,いわゆるロマンス語派の一つとして現在とつながりを保っている。ローマ帝国の発展によりラテン語が勢力を得る以前のアペニン半島には,ほかにエトルリア語,メッサピア語など多くの言語があったが,エトルリア語は所属が未詳であり,その他もイタリック語派ではない。なお,イタリック語派とケルト語派との関連が深いとして,イタロ=ケルト語派を立てる説もある。

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デジタル大辞泉

イタリック‐ごは【イタリック語派】
インド‐ヨーロッパ語族の一語派。古代のイタリア半島に分布し、ラテン語以外にいくつかの言語があったが、いずれもラテン語に駆逐された。→ラテン語

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世界大百科事典 第2版

イタリックごは【イタリック語派 Italic】
インド・ヨーロッパ語族に属する一語派。通常オスク・ウンブリア語群Osco‐Umbrianとラテン・ファリスキ語群Latin‐Faliscanとに大別される。いずれも前1千年紀のイタリアで行われていた言語であるが,後者に属するラテン語が,その話し手たるローマ人の台頭とともに勢力を伸ばし,他のイタリック諸語を消滅へと追いやった。オスク・ウンブリア語群はオスク語,ウンブリア語,その他の群小方言から成り立つ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

イタリックごは【イタリック語派】

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世界の主要言語がわかる事典

イタリックごは【イタリック語派】
インドヨーロッパ語族に属する語派の一つ。狭い意味では紀元前のイタリアで話されていた印欧語系の諸言語をさし、オスクウンブリア語群とラテンファリスキ語群に大別される。前者に属するオスク語はイタリア南部、ウンブリア語は中部、後者に属するラテン語は中西部テベレ川下流域、ファリスキ語はローマの北の狭い地域で話されていた。北東部のベネト語をこの語派に含めることもある。やがてラテン語がイタリア全土に広がって他の諸言語を吸収し、さらにヨーロッパ世界に広がってロマンス諸語へと分化した。広い意味ではこのロマンス諸語まで含めて、イタリック語派という。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

イタリック語派
いたりっくごは
古代イタリアで話されていたインド・ヨーロッパ系の言語群の呼称。ラテン語Latin、オスコ語Osco、ウンブロ語Umbrianを含む。エトルスク語Etruscan(インド・ヨーロッパ系とする説が近年出されている)は含まれない。また、以前にはバルカン半島南部にあったイリリア語Illiricoや、ベネチアから旧ユーゴスラビア西部にかけて話されていたベネト語Venetoなどもこのグループに入れる傾向があったが、いまは否定的な意見が大勢を占めている。
 ラテン語は元来ラティウム地域(ローマの南、テベレ川の左岸からアルバの丘陵地帯まで)の住民によって話され、のちにこの人々がローマを建設し、一大文化語となっているが、ここでは詳述しない。
 オスコ語は、サンニオ人によって現在のカンパニア、アブルッツィ、ルカニアなどイタリア半島南部で話されていた言語で、ナポリの東80キロメートルのアベルラや、ルカニアとプリア地方の境に位し、ポテンツァの北東30キロメートルの古代都市バンツィウムで、このことばを記した碑文や銅版(前3~前2世紀)が発見されている。
 一方ウンブロ語のほうは、イタリア中部のウンブリア地方を中心として、アペニン山脈からテベレ川東岸にかけて話されており、グッビオの町からこの言語を記した7枚の銅版(前3世紀)が出土している。
 これらの金石文は、エトルスキ文字に基づくイタリック・アルファベットとラテン文字との混交によって記されている。ウンブロ語もオスコ語も、ローマの勢力拡大に伴い、紀元前1世紀ごろを境に、ラテン語に吸収されて消滅してしまう。[西本晃二]

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