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アーティスティックスイミング【あーてぃすてぃっくすいみんぐ】

世界大百科事典 第2版

あーてぃすてぃっくすいみんぐ【アーティスティックスイミング】

出典:株式会社平凡社
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デジタル大辞泉

アーティスティック‐スイミング(artistic swimming)
音楽に合わせて泳ぎながら、美しさと正確さとを競う競技。ソロ・デュエット・チーム・フリーコンビネーションの4種目があり、競技プログラムにフィギュアルーチンがある。AS
[補説]国際水泳連盟の決定に伴い、平成30年(2018)4月、「シンクロナイズドスイミング」から名称変更。

出典:小学館
監修:松村明
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アーティスティックスイミング
水の中で演技し、技術の正確さと表現の美しさを競う評定競技。旧称は「シンクロナイズドスイミング」。ソロ、デュエット、チーム(4~8名)、フリーコンビネーション(4~10名)、ハイライトルーティン(8~10名)の五つの競技種目がある。競技プログラムは「フィギュア」と「ルーティン」に分けられ、五輪と世界選手権では後者を正式種目としている。フィギュアは伴奏音楽なしで規定の技のみを競う。ルーティンには決められた技を演じる「テクニカルルーティン」と、技を自由に選べる「フリールーティン」があり、どちらも伴奏音楽を用いる。1920年代に欧州で行われていた群泳「アーティスティックスイミング」(独)、「スタントスイミング」(英)が起源とされる。それがカナダを経て米国で「ウォーターバレエ」として発展し、34年に「シンクロナイズドスイミング」と名付けられた。その後、競技化され、84年のロサンゼルス大会でソロとデュエットが五輪の正式種目となった。96年のアトランタ大会ではチーム(8人)のみが行われ、2000年のシドニー大会からはデュエットとチームが実施されている。2017年、ソロやフリーコンビネーションには「シンクロナイズド(同調した)」の表現がそぐわないとして、競技名が「アーティスティック(芸術的な)スイミング」に変更され、20年の東京五輪では新名称で実施される見通しとなっている。
(2017-7-25)

出典:朝日新聞出版
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アーティスティックスイミング
artistic swimming
泳ぎの美しさと技の正確さを競う競技。2018年,シンクロナイズドスイミングから名称が変更された。1900年代の初め頃にドイツ,イギリスなどで水中マスゲームとして行なわれていた群泳が基礎とされ,のちアメリカ合衆国で音楽の伴奏によるウォーターバレエとして発展し,1934年シンクロナイズドスイミングと名づけられた。その後しだいに競技化され,1954年国際水泳連盟 FINAが公認した。日本へは 1954年に紹介され,1956年日本水泳連盟に委員会が設けられ,1957年第1回日本選手権大会が開催された。競技はフィギュアとルーティンに分けられる。フィギュアは大会ごとにあらかじめ決められた四つの技で競われ,音楽の伴奏はつかない。ルーティンには,決められた技を順番に演じるテクニカルルーティンと,技を自由に選べるフリールーティンがあり,いずれも音楽の伴奏がつく。ソロ,デュエット,チーム(4~8人)のほかに,それらの要素を組み合わせ最大 10人で演じるフリーコンビネーションなどがある。オリンピック競技大会では,1984年のロサンゼルス・オリンピック競技大会でソロとデュエットが正式種目として採用され,1996年のアトランタ・オリンピック競技大会では 8人によるチームのみが実施された。2000年のシドニー・オリンピック競技大会からはデュエットとチームが行なわれている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アーティスティックスイミング
あーてぃすてぃっくすいみんぐ
artistic swimming
水泳競技の1種目。水深3メートルのプールで、伴奏音楽にあわせてあらゆる泳法を基本とし、種々のフィギュア(姿勢や動作などの型)を組み合わせて演技するスポーツである。2017年、国際水泳連盟(FINA:Fdration Internationale de Natation)において競技名がシンクロナイズドスイミングからアーティスティックスイミングに変更され、日本水泳連盟においても2018年(平成30)4月より名称変更した。略称はAS、またはアーティスティック。[斎藤中子・本間三和子]

歴史

1920年代にヨーロッパで生まれたアーティスティックスイミングartistic swimmingとよばれる群泳が基礎になって、その後1934年、シカゴ万国博覧会で60名によるエキシビション(公開演技)が行われたとき、シンクロナイズドスイミングsynchronized swimmingと名づけられた。1941年にアメリカでルールが制定、競技化され、1946年シンクロ全米選手権が開催された。日本には1954年(昭和29)在日米軍の慰問のため来日したアメリカチームによって初めて紹介された。1957年に第1回日本選手権が行われ、水泳競技(女子)の正式種目の一つになった。また1973年から世界選手権の種目となり、1984年のオリンピック・ロサンゼルス大会からソロとデュエットの正式参加が認められ、日本は両種目とも銅メダルを獲得した。続く1988年ソウル大会、1992年(平成4)バルセロナ大会でも、両種目で連続して銅メダルを獲得。1996年のアトランタ大会ではチーム競技のみとなったが、やはり銅メダルを獲得した。2000年のシドニー大会からはデュエットとチームの2種目を実施。シドニー大会と2004年アテネ大会では、オリンピックでの過去最高順位となる銀メダルを、両種目で獲得した。2008年北京(ペキン)大会では、デュエットは銅メダル、チームは5位を獲得。2012年ロンドン大会では、デュエット、チームともに5位、2016年リオ大会では、デュエット、チームともに銅メダルを獲得し、表彰台に返り咲いた。また、2001年の世界選手権(福岡)では、デュエットで立花美哉(たちばなみや)(1974― )・武田美保(たけだみほ)(1976― )組が、オリンピック、世界選手権を通じて日本初の金メダルを獲得した。なお、2015年の世界選手権(ロシア・カザン)より男女混合ペアのミックスデュエット種目が正式に加えられ、それまで女子種目であったASに男子選手への門戸が開かれた。日本からは初代ペアの足立夢実(あだちゆみ)(1989― )・安部篤史(あべあつし)(1982― )組が出場し、テクニカルルーティンが5位、フリールーティンが7位であった。[斎藤中子・本間三和子]

競技方法

競技種目は、ソロ(1名)、デュエット(2名)、ミックスデュエット(男女ペア)、チーム(4~8名)、フリーコンビネーション(8~10名)およびハイライトルーティン(8~10名)がある。ソロ、デュエット、ミックスデュエット、チームは、テクニカルルーティン(以下テクニカル)とフリールーティン(以下フリー)の2種目がある。テクニカルは、規定要素required elementsがあらかじめ組み込まれたもので、音楽は自由、泳者全員が同じ動作を行う。フリーはすべて自由な振付けと選曲が許されている。
 フリーコンビネーションはソロ、デュエット、トリオ、グループを自由に組み合わせて演技し、3名未満のパートを最低2回、8~10名のパートを最低2回含んで泳ぐ種目である。ハイライトルーティンはアクロバティック動作や連結動作を組み入れて行う種目である。
 時間制限はいずれも陸上動作10秒以内を含んで、テクニカルはソロ2分00秒、デュエット2分20秒、ミックスデュエット2分20秒、チーム2分50秒、フリーはソロ2分30秒、デュエット3分00秒、ミックスデュエット3分00秒、チーム4分00秒、フリーコンビネーション4分00秒、ハイライトルーティン2分30秒。
 現在オリンピックでは、デュエットとチームの2種目が行われ、テクニカルとフリーの二つのプログラムの得点を合計して順位決定する。オリンピックを除くFINA大会においては、テクニカルとフリーは独立した競技として行われている。
 エイジグループ(13~15歳、12歳以下)は、フィギュアとフリールーティン(以下フリー)の2種目を行い、フィギュア(最高100点)とフリー(最高100点)を合計した得点で順位を競う。種目としてのフィギュアは基本姿勢と基本動作を組み合わせた基本の型を競う競技である。4年ごとにFINAによって定められる規定フィギュア2種と選択フィギュア2種(いくつかのグループに分けられ、各グループに2種ずつフィギュアが選択されている)から、大会ごとに4種を実施する。フィギュア競技はエイジグループでのみ実施される。[斎藤中子・本間三和子]

ルールと採点

ルーティン競技の採点は5名ずつで編成された三つのジャッジパネル(審判団)で行う。ジャッジは採点基準に基づき0.1点刻みの10点満点で採点する。テクニカルの審判団はエクスキューション(完遂度・同時性)、インプレッション(難易度、演技構成および音楽の解釈、プレゼンテーション)、エレメンツ(規定要素の完遂度・同時性)の3パネルに分かれ、採点する。各パネルの最高点と最低点を除き、平均点を算出し、エクスキューションとインプレッションは3を、エレメンツは4を乗じた点数がそのパネルの得点になる。そして、三つのパネルの得点を足したものがテクニカルルーティン得点(最高100点)になる。
 フリーの審判団はエクスキューション(完遂度・同時性)、アーティスティックインプレッション(演技構成、音楽の解釈、プレゼンテーション)、ディフィカルティ(難易度)の3パネルを構成する。各パネルの最高点と最低点を除き、平均点を算出し、エクスキューションとディフィカルティは3を、アーティスティックインプレッションは4を乗じた点数がそのパネルの得点になる。そして、三つのパネルの得点を足したものがフリールーティン得点(最高100点)になる。
 フィギュア競技は、4群に分けられた約200種のフィギュアのなかから、あらかじめリストアップされた規定フィギュア2種、選択フィギュア2種の合計4種を競う。各フィギュアには、むずかしさの度合いに応じて難易率が定められており、たとえばフィギュア番号101のバレーレッグシングル(水上に片脚をあげる種)の難易率は1.6である。採点は6名または7名の審判員(ジャッジ)によりデザイン(形)とコントロール(動き)の採点基準に基づき、0.1点刻みの10点満点で採点し、最高と最低を除き平均点に難易率を掛けて得点(最高100点)とする。[斎藤中子・本間三和子]

水着・用具

フィギュア競技は、黒い水着と白の帽子を着用し、ルーティンの水着は透けていないこと、そしてその時点でスポーツとして妥当なものとされる。余分な付け布やアクセサリー、ジュエリー等は認められていない。全権限はレフェリーにあり、着替えを命ぜられることもある。また、水中で息を長くこらえた状態で回転したり方向変換をするため、ノーズクリップとよばれる鼻栓を任意で使用する。[斎藤中子・本間三和子]

特色

ASは、体操競技女子のゆか運動、フィギュアスケート、新体操などのように、伴奏音楽の曲想をとらえて優美、かつリズミカルで、力強く安定した動作、すなわち技の美しさを競うスポーツである。1曲を泳ぎ通す持久力と、他人とも同調させるというチームプレーの協調精神も含め、リズムにあわせて楽しく泳ぐということは集団指導のうえでも大いに役だつし、泳ぎのバランスを補正できるという利点がある。前に進むだけが水泳ではないというおもしろさを教えてくれるのもASの特色の一つといえる。[斎藤中子・本間三和子]
『日本オリンピック・アカデミー編『ポケット版 オリンピック事典』(2008・楽) ▽財団法人日本水泳連盟編『水泳指導教本――公認水泳指導員・水泳上級指導員用』改訂版(2011・大修館書店) ▽公益財団法人日本水泳連盟編『水泳コーチ教本』第3版(2014・大修館書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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