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アンモニアソーダ法【アンモニアソーダホウ】

デジタル大辞泉

アンモニアソーダ‐ほう〔‐ハフ〕【アンモニアソーダ法】
炭酸ナトリウムの工業的製法。冷食塩水にアンモニアを飽和させ、二酸化炭素を通じて炭酸水素ナトリウムを沈殿させ、これを焼いて炭酸ナトリウムにする方法。1860年にソルベーが発明。ソルベー法

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世界大百科事典 第2版

あんもにあそーだほう【アンモニアソーダ法】

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大辞林 第三版

アンモニアソーダほう【アンモニアソーダ法】
炭酸ナトリウムの製造法。飽和食塩水にアンモニアを注入し、次いで石灰石から得た二酸化炭素を加圧溶解すると炭酸水素ナトリウムが沈殿する。これを分離・加熱分解して炭酸ナトリウムを得る。1861年ベルギーの E =ソルベーが工業化(特許取得)した。ソルベー法。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アンモニアソーダ法
あんもにあそーだほう
食塩NaClと石灰石(CaCO3が主成分)を主原料、アンモニアNH3を副原料としてソーダ灰(無水炭酸ナトリウムNa2CO3)を製造する方法。ア法とも略す。1860年ベルギーのソルベーが発明したのでソルベー法ともいう。濃厚食塩水にアンモニアを飽和させ、ついで、石灰石を約1000℃で(かしょう)して得た炭酸ガスを吹き込み、炭酸化を行うと重曹(炭酸水素ナトリウムNaHCO3)が沈殿する。重曹を母液から濾別(ろべつ)して焼するとソーダ灰が得られる。母液中には副生した塩安(塩化アンモニウムNH4Cl)が多量溶存しているので、母液に石灰乳を加えて加熱蒸留してアンモニアを回収、再利用する。以上の工程は、
  2NaCl+CaCO3―→Na2CO3+CaCl2
の反応である。第一次世界大戦後アンモニアソーダ法が従来のルブラン法に取って替わり、現在、ソーダ灰の製造はほとんどこの方法によっている。ア法の難点は食塩の利用率が約72%と低いことで、工業塩のほとんどを輸入している日本では、この改変法として、ソーダ灰と塩安を併産する塩安ソーダ法を実施している。[塩川二朗]

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精選版 日本国語大辞典

アンモニア‐ソーダ‐ほう ‥ハフ【アンモニアソーダ法】
〘名〙 炭酸ソーダの工業的製造法。食塩水にアンモニアと炭酸ガスを作用させて重炭酸ソーダを生じさせ、これを焼いて炭酸ソーダを得る。一八六六年、ベルギーのソルベーが創始。ソルベー法。

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化学辞典 第2版

アンモニアソーダ法
アンモニアソーダホウ
ammonia soda process

ソルベー法ともいう.ソーダ灰(炭酸ナトリウム)の製造法.1866年にベルギーのE. Solvay(ソルベー)が創始した.第一次世界大戦終了とともに従来のルブラン法にとってかわり,現在,ソーダ灰製造はすべてこの方法によっている.全反応は

2NaCl + CaCO3 → Na2CO3 + CaCl2

で示されるが,ほぼ次の工程からなる.(1)アンモニアかん水(ammoniacal brine,安かん水)の製造:原料塩を海水に溶かし,CaSO4,MgSO4,MgClを含むので,石灰乳Ca(OH)2を加えてまずMg(OH)2として除き(一次精製),ついで炭酸化塔の廃ガス(NH3-CO2-N2)を通じてCa分を沈殿させ,清澄槽で精製かん水(二次精製)をつくる.近年は,ポリアクリルアミドのような高分子凝集剤を用いて沈殿凝集を促進している.これをアンモニア吸収塔上から流下させ,NH3(CO2と水蒸気を含む)を飽和させる(発熱するから60 ℃ 以下に保つ).安かん水1 L 中に,約NaCl 260 g,NH375 g,CO240 g が含まれる.(2)炭酸化:炭酸化塔(ソルベー塔)の上から安かん水を自然流下してCO2を飽和させ,次式により各塩の溶解度の差を利用してNaHCO3を沈殿させる.

  NaCl + NH3 + H2O + CO2 → NaHCO3(1) + NH4Cl  

必要なCO2はNaHCO3のか焼と石灰石CaCO3のばい焼によって得られる.炭酸化で反応率を上げるため,塔に冷却部をもうける.反応効率は食塩利用率 UNa,あるいはNH3利用率 UNH3 で表される.実操業では UNa = 75% 程度である.NaHCO3結晶を含む溶液はオリバー式回転円筒型の真空濾過器などでこして,母液と分離する.ケーキ中にNaHCO3は70% 含まれる.結晶を水洗,乾燥後,通常200 ℃ 程度でか焼脱水し,見掛けの比重0.7程度のソーダ灰(軽灰)とする.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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