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アメリカ国防総省高等研究計画局【あめりかこくぼうそうしょうこうとうけんきゅうけいかくきょく】

日本大百科全書(ニッポニカ)

アメリカ国防総省高等研究計画局
あめりかこくぼうそうしょうこうとうけんきゅうけいかくきょく
Defence Advanced Research Projects Agency
アメリカ国防総省(ペンタゴン)内にある研究開発機関。英語の頭文字をとってDARPA(ダーパ)と略称する。可能性は低いものの、実現すれば社会や産業のあり方を大きく変える革新的技術の開発を目ざし、世界中の大学や民間企業と協力して研究開発を進める手法をとる。軍用技術に最先端技術を取り入れることが目的であるが、成果は民間にも開放する。インターネットの原型となるARPANET(アーパネット)や、自分の位置がわかる全地球測位システム(GPS)などを開発した実績をもつ。
 ソビエト連邦が1957年に世界で初めて人工衛星スプートニクの打上げに成功し、それに衝撃を受けたアメリカ大統領アイゼンハワーの命令で国防総省内に防衛科学技術担当長官職を設けたのが発足のきっかけである。翌1958年、最先端技術を短期間に軍用に転用させる目的で前身の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency:ARPA(アーパ))が発足し、現在の形に発展した(1972年DARPAに改称)。本部をバージニア州アーリントン郡に置き、職員は240人程度。年間予算は約30億ドル。前身のARPA時代の1969年に世界中の核実験探知のための地震計ネットワークからインターネットの原型を開発したほか、パソコンのマウス、掃除ロボット「ルンバ」を生んだ多目的ロボット技術、携帯端末で音声を認識して答える秘書ソフト「Siri(シリ)」などの開発成果がある。現在も、自動運転車、量子コンピュータや量子暗号、マッハ20で無人飛行する極超音速機などの技術開発に取り組んでいる。研究はすべて一般公募という形をとり、すべての研究目標が公開されている。国際的な自動運転車の競争レース、災害ロボットのコンテストなどを開催し、世界の技術水準向上に寄与している。[矢野 武]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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