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アポロン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アポロン
Apollōn
ギリシア神話の神。ゼウスレト女神の子で,アルテミスの双子の兄弟。デロス島で生れ,極北のヒュペルボレオイ人の国に行って,1年間そこにとどまったあとで,デルフォイに来て,大地女神ガイアの神託を守護していた悪竜ピュトンを退治し,神がかりした巫女ピュティアの口から述べられるこの神託を自分のものにした。絶世の美男子で,弓矢竪琴をたずさえ,予言とともに音楽,医術牧畜なども司り,また病の矢を放って人や家畜を殺す恐ろしい疫病神としての面ももつ。コロニスと交わって医術の神アスクレピオスを生ませたほかに,ニンフや人間の女,あるいは美少年との間に多くの恋愛譚が伝えられるが,なぜかその大半は悲劇的結末に終っている。のちに太陽神と混同された。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アポロン(Apollōn)
ギリシャ神話で、光明・医術・音楽・予言をつかさどる若く美しい神。ゼウスレトの子で、女神アルテミスの双子の兄。デルフォイ神殿で下したという託宣は特に名高い。理知的で明るいギリシャ精神を代表する神とされる。ローマ神話では、アポロ

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世界大百科事典 第2版

アポロン【Apollōn】
ギリシア神話のオリュンポス十二神の一人。ローマ神話ではアポロApollo。ゼウスとレトの子で,狩猟の女神アルテミスと双生の兄。おもに詩歌,音楽,予言,弓術,医術をつかさどるほか,法典を裁可し,道徳を吹し,哲学を庇護するなど,人間のあらゆる知的文化的活動の守護神。また光明の神としてフォイボス(〈光り輝く者〉の)なる呼称をもち,前5世紀以降は太陽神ヘリオスと同一視されることもあった。彼は一般にもっともギリシア的な神格とされるが,もともとは小アジアもしくは北方遊牧民に起源をもつ外来の神であったと考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アポロン
あぽろん
Apollōn

ギリシア神話の光明、医術、弓術、詩歌、音楽、預言、家畜の神。ラテン名はアポロ。母レトはゼウスの愛を受けたが、ゼウスの妻ヘラの嫉妬(しっと)を逃れてアポロンとアルテミスの双子の兄弟をデロス島で出産した。ゼウスはアポロンの誕生を知ると、息子に金の帽子と竪琴(たてごと)と白鳥の引く車を与えた。女神テミスに養育されたアポロンは、誕生後数日にしてりっぱな青年に成長し、武具に身を固めて戦車でヒペルボレオイの国へ旅立った。北の果てに1年間滞在したのち、ギリシアのデルフォイへ移り、そこで大地から生まれたピトンとよばれる大蛇を殺した。それを記念して、ピティア祭競技を創始したが、ついで彼はテミスの神託を自己のものとし、三脚台を神殿に捧(ささ)げた。この三脚台はアポロンのシンボルの一つで、デルフォイの巫女(みこ)ピティアがその上に座して神託を告げた。神の勝利と神殿の占有をたたえたデルフォイ住民の「パイアン」というアポロン賛歌を聞きながら、アポロンは大蛇殺しの穢(けがれ)を清めるために北方のテンペの谷へ向かった。そののち、神の勝利と清めの旅を記念して、セプテリアという祭りが8年ごとに行われたという。やがてデルフォイに神託を求めにきたヘラクレスは、それを拒否されたために神殿で狼藉(ろうぜき)を働くが、このときアポロンはこの英雄と闘い、ゼウスの仲裁で引分けとされた。

 アポロンは美しい青年の神であり、したがってその恋の物語も数多い。ニンフのキレネからはアリスタイオスを、コロニスからはアスクレピオスを、ムーサのタレイアからはコリバスたちを、そしてウラニアからは音楽家リノスとオルフェウスを得ている。トロヤ王プリアモスの后(きさき)ヘカベもアポロンを恋してトロイロスを生み、また、預言者モプソスもアポロンとマントとの子と伝えられる。アポロンは、さらにヒアキントスやキパリソスといった美少年との恋も経験している。伝承によれば、ダフネだけがアポロンの求愛を拒否して月桂樹に変身したという。アポロンは幾たびか試練を経験しているが、そのなかでもポセイドン、ヘラ、アテネと謀ってゼウスを縛り、空中につり下げようと試みたが、かえってゼウスの怒りに触れ、ポセイドンとともにトロヤの城壁を築く役目を与えられたり、キクロペスらを殺した罰でアドメトスの下僕にされた話などが有名である。

 またアポロンは、光の神として「フォイボス」ともよばれ、ときには太陽と同一視されるが、これはアポロンがギリシア人、さらにその後のローマ人にとっても知性と文化の象徴であったことによる。

[小川正広]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アポロン
(Apollōn) ギリシア神話のオリンポス十二神の一つ。ゼウスとレトとの子。アルテミスの双生の兄。美しく男性的な青年の神で、詩歌・音楽・予言・弓術・医術をつかさどる。のちに太陽神と同一視された。デルフォイの神殿で与える神託は、古代ギリシア人の生活を規定したほど有力であった。ローマ神話のアポロは、ギリシアから移入したもの。アポロ。

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旺文社世界史事典 三訂版

アポロン
Apollon
ギリシア神話のオリンポス12神のひとり
古代ローマではアポロ。ゼウスとレトの子。音楽・弓術・医術・預言・牧畜の男神。太陽神でもあり,ギリシア人の理想の象徴として,わかわかしくたくましい美貌の青年神に表現され,デルフィ(デルフォイ)とデロス島で祭られる。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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