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アボガドロの法則【アボガドロのほうそく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アボガドロの法則
アボガドロのほうそく
Avogadro's law
ある温度,ある圧力のもとにおいて,同体積のすべての気体同数分子を含むという法則。厳密には理想気体に対して成り立つ。 1811年 A.アボガドロが仮説として提出し,分子の存在を仮定した。のちに気体分子運動論の立場から証明された。 50年代に原子と分子の区別がわからなくて化合物の組成を決めるのに混乱があったが,この法則に基づいて原子と分子を注意深く区別すること (S.カニッツァーロの指摘) により,その混乱が除かれた。 (→アボガドロ定数 )

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デジタル大辞泉

アボガドロ‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【アボガドロの法則】
すべての気体は、同温・同圧では、同体積中に同数の分子を含むという法則。分子の概念を導入し、分子説のもととなった。1811年、アボガドロが提唱。

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法則の辞典

アボガドロの法則【Avogadro's law】
アヴォガドロの仮説」のページをご覧ください

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世界大百科事典 第2版

アボガドロのほうそく【アボガドロの法則】
温度,圧力,体積の等しい気体は種類によらず同数の分子を含むという法則。気体反応の法則を説明するため,1811年にA.アボガドロが仮説として提唱したもの。のち,気体分子運動論の立場からの証明が与えられ,原子量決定の根拠になることは,58年にS.カニッツァーロによって示された。0℃,1気圧,22.4lの気体がその中に含む分子の数は約6×1023で,これはアボガドロ数に等しい。【小野 嘉之】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アボガドロのほうそく【アボガドロの法則】
同温・同圧のもとでは同体積の気体中には同数の分子が含まれる、という法則。これと分子説(分子が原子で構成されているとする説)によってゲイ=リュサックの気体反応の法則が、ドルトンの原子説と矛盾なく説明できるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アボガドロの法則
あぼがどろのほうそく
Avogadro's law
気体に関する法則の一つ。「同温、同圧のもとでは、すべての気体は同体積中に同数の分子を含む」という法則。原子と分子の区別を明らかにし、分子量決定の方法を与え、近代化学成立の基礎となった、きわめて重要な法則である。1811年イタリアのアボガドロによって提出されたが、中心となる分子の存在が証明されていなかったため、一般にはほとんど無視され「アボガドロの仮説」とよばれた。しかしその後、分子の実在が明らかにされ、実際にアボガドロ定数が決定されて、事実の根拠が得られたことになり、「アボガドロの法則」とよばれるようになった。すなわち、すべての気体は分子とよばれる微小粒子よりなり、たとえば標準状態(0℃、1気圧)では、どのような気体でも同体積(22.4リットル)中に約6×1023(アボガドロ定数)個の分子が存在する。[中原勝儼]

アボガドロの法則が成立するまで

アボガドロ以前、ドルトンやベルツェリウスが主張した「すべての気体は極限粒子である原子からなる」という考え方が信じられていた。すなわち、ドルトンは「単体は1種類の原子からなり、化合物はそれらの原子が集まってできた1種類の複合原子(いまの分子に相当する)からなる」として、その成分元素の量的関係について研究した(原子量の考え方の基礎をつくった)。たとえば、酸素には酸素の原子があり、水素には水素の原子があって、また水は酸素1原子と水素1原子とが結び付いてできた水の複合原子があると考えた(A)。このことは、たとえば「水素1グラムと酸素8グラムとが反応して水9グラムができる」ということを説明するのには便利であり、水素1原子の重量を1とすれば、酸素1原子の重量は8、水1原子の重量は9ということである。さらにこの考え方によって、「倍数比例の法則」なども簡単に説明できる。しかし、大きな矛盾もあり、そのころまでに知られていたいろいろな事実、たとえば「気体反応の法則」などが説明できなかった。水素ガスと酸素ガスが化合して水蒸気になるときの体積比が2:1:2になるということは、ドルトンらの考え方では説明できない。
 ここに登場したのがアボガドロで、彼はこのときの容積関係に注目した。すなわち、すべての気体は、ほとんど同じ熱膨張係数をもっていて、1℃あがれば、もとの容積の273分の1ずつ膨張するが(ゲイ・リュサックの法則。シャルルの法則ともいう)、このことは原子論からいえば、原子間の距離が温度とともに大きくなることだと考えられる。そこでまず、(1)「気体物質はその種類がどのようなものであっても、同温、同圧の同体積中には同数の分子を含む」とした。そして、「気体反応の法則」を説明するために、(2)「分子はいくつかの原子からなるもので、単体の気体では2個の原子よりなる」とした。この二つがアボガドロの仮説である。これによって水素と酸素の反応が説明できるようになった(B)。しかしこの重要な考え方は、まだ分子の存在が証明されていなかったため認められず、あらためて評価されるのは、1860年カニッツァーロの紹介まで待たなければならなかった。[中原勝儼]
『小川岩雄著『原子と原子核』(1990・共立出版) ▽西条敏美著『物理定数とは何か――自然を支配する普遍数のふしぎ』(講談社・ブルーバックス) ▽竹内敬人著『化学の基本7法則』(岩波ジュニア新書)』

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精選版 日本国語大辞典

アボガドロ‐の‐ほうそく ‥ハフソク【アボガドロの法則】
〘名〙 アボガドロの発見した気体に関する法則の一つ。同温、同圧、同体積の気体は、すべて同数の分子を含む、というもの。

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