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アナウサギ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アナウサギ
Oryctolagus cuniculus; Old World rabbit
ウサギ目ウサギ科。体長 35~45cm。耳や四肢が長く,眼は大きい。体の上面は淡褐色から黒色まで変化に富む。低木林や開けた土地などに穴を掘り,群れをつくってすむ。夜行性。草食性で,ときに小枝樹皮などを食べる。本種はカイウサギ原種で,ヨーロッパ南西部からアフリカ北部が原産地であるが,いまではイギリス,フランス,ロシア,ニュージーランドオーストラリア,南北アメリカにも移入され,野生化している。

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世界大百科事典 第2版

アナウサギ【Old World rabbit】
家畜のカイウサギの原種(イラスト)。ウサギ目ウサギ科の哺類。ヨーロッパ中西部と北アメリカ西部に分布。日本のノウサギに似るが,前肢が短く,このためすわった姿勢で肩と腰が同じ高さとなる。夏毛,冬毛とも褐色。体長40cm前後,尾長4~7cm,体重2kg程度。ワレンwarrenと呼ばれる複雑な造りの大規模な巣穴を地中に集団で掘り,最高150匹もの個体がそこに集まって生活する。ワレンからはウサギ道がのび,夜間これを通って,おもに草,ときに樹皮,小枝などを食べに出る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アナウサギ
あなうさぎ / 穴兎
rabbit
[学]Oryctolagus cuniculus
哺乳(ほにゅう)綱ウサギ目ウサギ科の動物。ヨーロッパ中部と南部、アフリカ北部に分布する。オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、南アメリカなどに移入され野生化したものは、農作物に甚大な被害を与えている。世界中で広く飼われているカイウサギは、本種から家畜化したものである。体長35~45センチメートル、体重1.3~2.3キログラム。前肢が短く、耳介の先端に黒色の部分がないことでノウサギと区別される。雌ウサギは出産に備えて、自分の腹から引き抜いた毛と柔らかい草を敷き詰めた育児巣をつくる。28~33日の妊娠期間ののち、3~9匹の赤裸で閉眼の子ウサギを産む。しかし環境が悪化したり、ストレスが加えられたりすると、妊娠雌は子宮の中で発育中の胎児を吸収してしまう。この割合は自然状態で少なくとも60%であると報告されており、本種の個体数調節に貢献している。食物は草や穀類であるが、栄養分を効率よく吸収するために、通常の糞(ふん)と交互に排出する粘膜に包まれた特殊な糞を食べる習慣がある。ノウサギが完全な単独生活者であるのに対し、アナウサギはグループで生活する。しかしこのグループは群れといえるほど組織化されておらず、半径数メートルの縄張りの集合体である。[林 良博]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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