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アデニン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アデニン
adenine
核酸を構成するプリン塩基の一つ。構造は6-アミノプリン (分子式 C5H5N5 ) 。冷水に難溶であるが,両性物質であるから酸,アルカリには溶ける。 ATP,ADPの構成成分として生体代謝での役割が大きく,補酵素のNAD,PADなどの成分でもある。しかし遊離アデニンとしての存在はむしろまれである。波長 260nmを中心とする特有の紫外線吸収を示し,これは ATPその他の誘導体でもほとんど不変で,定量に利用される。

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デジタル大辞泉

アデニン(adenine/〈ドイツ〉Adenin)
核酸を構成する塩基の一。DNAではチミンと、RNAではウラシル塩基対をつくる。

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栄養・生化学辞典

アデニン
 C5H5N5 (mw135.13).

 図に示した塩基性の化合物で,プリン塩基の一つ.リボースと結合してアデノシンとなり,デオキシリボースと結合してデオキシアデノシンとなる.誘導体がRNA,DNA,フラビンアデニンジヌクレオチド,ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド,ATPなど生体中に多く存在する.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

あでにん【アデニン】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アデニン【adenine】
生体に存在するプリン塩基の一つ。ヌクレオチドとして核酸に必ず含まれる。またアデノシン三リン酸などの構成要素としてエネルギー代謝で重要な役割を果たす。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アデニン
あでにん
adenine
核酸塩基の一種。窒素を含む5員環と6員環が縮合したプリンの誘導体で、6-アミノプリンの構造をもつ。生物から得られる塩基性物質で、生体中に核酸、ADP(アデノシン二リン酸)、ATP(アデノシン三リン酸)などの構成成分として含まれており、遊離した形で存在することはほとんどないが、まれに茶の葉などにみいだされる。DNA分子内では、チミンとの間に相補的塩基対を形成し、二重螺旋(らせん)構造を安定化している。RNA分子中では、ウラシルとの間に相補的塩基対をつくる場合がある。またFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)、FMN(フラビンモノヌクレオチド)、NAD(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド)、NADP(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸)、補酵素Aなど、生体内の重要な反応に関係する補酵素の構成成分である。
 冷水には溶けにくいが、酸や塩基にはよく溶ける。エーテルやクロロホルムには溶けない。塩酸中で180~200℃に加熱すると分解する。亜硝酸を作用させるとヒポキサンチンになる。酸化すると尿素を生成する。酸および塩基と塩をつくる。[笠井献一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アデニン
〘名〙 (adenine) ヌクレオチドや核酸の構成成分となる有機塩基。デオキシリボ核酸(DNA)ではチミンと、リボ核酸(RNA)ではウラシルと塩基対をつくる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

アデニン
アデニン
adenine

6-aminopurine.C5H5N5(135.13).核酸の一成分で,核酸を加水分解すると得られる.チオ尿素マロノニトリルから4,5,6-トリアミノ-2-チオピリミジンとし,これからプリン環を形成して段階的に合成するか,シアン化水素とアンモニアから直接合成する.三水和物C5H5N5・3H2Oは針状結晶.110 ℃ で無水物となる.220 ℃ で昇華,360~365 ℃ で分解する.熱水に可溶,エーテル,クロロホルムに難溶,酸,アルカリに可溶.水溶液は中性を示す.λmax 263 nm(ε 13.0×103,pH 2水溶液).亜硝酸と反応してヒポキサンチンとなる.[CAS 73-24-5]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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