Rakuten infoseek

辞書

アテローム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アテローム
atheroma
ギリシア語でかゆという意味で,通常,粉瘤や粥 (じゅく) 腫をさす。皮膚組織でおおわれた半球状に隆起した腫瘤で,皮膚や卵巣に多い。悪臭のあるチーズ状の内容物がある。皮膚では,外傷や注射のあとなどに上皮が迷入してできることもあるが,これは奇形腫の一つと考えられる。アテローム様という形容詞は,動脈のかゆ状硬化に使われる。これは,コレステロールを主成分とする脂質が大動脈や動脈の内膜に沈着し,一見,皮膚病変のアテロームのように,斑状に黄色ないし黄白色の隆起として認められるものである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

アテローム(〈ドイツ〉Atherom)
皮膚にできるはれもの。豆粒大から鶏卵大で、中に悪臭のあるかゆ状のものがたまる。粉瘤(ふんりゅう)。粥腫(しゅくしゅ)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

アテローム
 粉瘤ともいう.皮膚に生じる瘍の一種.1cm以下のものから数cmのものまである.動脈壁に生じるものもいう.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

あてろーむ【アテローム】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

アテローム【Atherom】
皮膚の毛囊もうのうや皮脂腺に脂肪や脂肪酸、コレステロールなどがたまってできる腫瘤しゆりゆう。粥腫しゆくしゆ。粉瘤。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

アテローム
あてろーむ
atheroma英語
Atheromドイツ語
皮膚にできる一種の腫瘤(しゅりゅう)で、粉瘤ともよばれる。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

六訂版 家庭医学大全科

アテローム(粉瘤)
アテローム(ふんりゅう)
Atheroma
(皮膚の病気)

どんな病気か

 皮膚のなかに生じた角質(かくしつ)が充満した袋です。袋自体が角質をつくる細胞でできているため、徐々に内容である角質は増えていきます。

原因は何か

 毛穴の奥にある毛包(もうほう)が炎症などの結果、内部に代謝産物をためた袋状の構造をとるようになったものです。外傷により皮膚の表面の細胞が内部に押しやられ、そこに定着して発生する場合もあります。

症状の現れ方

 全身どこにでもできますが、顔面と頭部に多く発生します。数㎜~数㎝のしこりで、なだらかに盛り上がるものと盛り上がりのないものがあります。しこりの表面の皮膚には、ふさがった毛穴のように見える黒色の点状陥没がひとつみられることが多いのですが、そのほかには表面に異常はありません(図77)。

 ただし、袋が皮膚の内部で破れた場合には、袋の内容が周囲にもれ出て激しい炎症を起こし、急激に赤くはれ上がります。

検査と診断

 通常は見た目だけで診断できます。診断に疑いがある場合には手術によって摘出し、病理検査を行います。

治療の方法

 手術により袋ごと全部摘出します。切開して内容を取り除くだけでは必ず再発します。炎症を起こした場合には袋をきれいに摘出することが困難になるので、炎症をひかせるために切開だけを行う場合があります。このような場合には、炎症がなくなって数カ月以上たってから手術するとうまく摘出できます。

病気に気づいたらどうする

 皮膚科専門医を受診し、アテロームに間違いないかどうか診察を受けます。胸部、腹部、背部などで小さいものは、気になる大きさになるまで放っておいても問題はありません。顔面や頭部に生じた場合には、傷跡が大きくならないようにアテロームが小さいうちに手術を受けることをすすめます。

田村 敦志

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
(C) HOUKEN CORP. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

アテローム」の用語解説はコトバンクが提供しています。

アテロームの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.