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アッジェ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アッジェ
Atget, (Jean-) Eugène (-Auguste)
[生]1857.2.12. リブルヌ
[没]1927.8.4. パリ
フランスの写真家。少年時代孤児となり伯父に育てられる。やがて下級船員となったが,まもなく役者を志して地方巡業の一座に加わった。しかし 40歳頃画家に転じようとし,次いで写真家となる。パリ周辺の古い街並を数千枚も撮影した。しかし 1926年,M.レイに見出されて彼らの機関誌に表紙写真のほか数点紹介されたのが,生前発表された唯一のもので,孤独と貧窮のうちに没した。彼の写真の徹底した客観的記録主義は事物や現実の本質に迫り,かえって超現実的なイメージに到達することとなった点でも,写真のリアリズムに大きな影響を与えた。

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世界大百科事典 第2版

アッジェ【Eugène Atget】
1857‐1927
フランスの写真家。ボルドーの近郊に生まれる。幼くして孤児となり,客船給仕から旅回りの俳優となるが才能が認められず,1898年画家を志してパリに定住。まもなく写真に専念することになり,画家が絵の参考写真を求めていることを知り,〈美術家のための記録〉という看板をかかげ,建造物,ショーウィンドー物売,職人,娼婦場末街角など,近代都市へ変貌していく中で取り残されていくパリの古い風物を中心に,数多くの写真をきわめて率直な態度で撮った。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アッジェ
あっじぇ
Jean Eugne August Atget
(1857―1927)
フランスの写真家。ジロンド県リーブルヌに生まれる。少年時代に郷里を離れパリに出て、船乗りや役者などの職業を遍歴するが、1890年代に画家や文学者、舞台美術家などのために資料として写真を売る写真師を始めた。写真の買い手にはブラックやユトリロらの画家も含まれていたという。しかし、アッジェ自身は当時の写真界とはほとんど交渉がなく、ひたすら資料のためにパリの街角を撮っていたので、写真家としてはまったく無名であった。死の前年に、マン・レイによりシュルレアリスムの機関誌に紹介され、ようやくその名が知られるようになった。今日では不思議な気配の漂う彼の作風が、幅広い層の人気を集めている。[平木 収]
『ウージェーヌ・アッジェ写真集『パリのアッジェ』(1979・朝日新聞社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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