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アセトン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アセトン
acetone
化学式 CH3COCH3ジメチルケトンのこと。特有な臭いをもち,揮発性,引火性のある液体で,沸点 56.5℃。水,エチルアルコール,エーテルなどとよく混り,多くの有機化合物をよく溶かすので溶剤として,またアセチレン貯蔵用容器の溶媒として需要が多い。メタアクリル酸,ヨードホルムクロロホルムスルホナール無水酢酸などの原料となる。ヒトの血液や尿中にも微量含まれる。 20世紀初頭からデンプンアセトンブタノール発酵によって合成されていたが,現在,工業的にはプロピレンベンゼンから得られるクメンを空気酸化してペルオキシドとし,酸で分解してフェノールとアセトンを製造している (クメン法) 。

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デジタル大辞泉

アセトン(acetone)
特有のにおいのある無色・揮発性の液体。引火性がある。工業的にはプロピレンを酸化するなどして作る。溶剤に用い、またメタクリル樹脂・医薬品などの原料。化学式CH3COCH3

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栄養・生化学辞典

アセトン
 C3H6O (mw58.08).CH3-CO-CH3.水,有機溶媒いずれにもよく混合する溶媒.絶食や進行した糖尿病患者で,生理的に体内で生成して呼気や尿に排泄されることもある.ケトン体の一つだが生理的意義は小さい.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

アセトン【acetone】
最も簡単な,そして量的にも最も重要な脂肪族ケトン。ジメチルケトンに相当する化合物で,化学式CH3-CO-CH3融点-94.82℃,沸点56.3℃の無色の特異臭のある液体で,水やほとんどの有機溶媒とあらゆる割合で混合する。工業的には,プロピレンを塩化パラジウムを含む触媒の存在下で空気(酸素)酸化するワッカーWacker法,また酸化亜鉛などを触媒とするイソプロピルアルコールの脱水素法によって製造する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アセトン【acetone】
特異なにおいのある無色の液体。化学式 CH3COCH3 水・アルコール・エーテルに溶ける。揮発性が大きく引火しやすい。デンプンの発酵によって得られるほか、プロピレンを原料として合成される。有機溶媒に用いるほか、各種有機合成原料として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

アセトン
あせとん
acetone
もっとも簡単で、またもっとも重要なケトン。ジメチルケトン、プロパノンともいう。木酢(もくさく)液の中に含まれるほか、生体内にもケトン体(アセトン体)として、血液や尿の中に微量含まれている。
 1910年代までは酢酸カルシウムの乾留によって製造していたが、その後炭水化物の発酵によってブチルアルコールとアセトンとを同時に得るアセトンブタノール発酵が開発された。現在ではのように、石油化学の産物であるプロピレンを部分酸化するヘキスト‐ワッカー法(赤色で示した経路)、ベンゼンとプロピレンを原料としてフェノールとアセトンを同時に合成するクメン法(青色で示した経路)により工業生産されている。無色で揮発性の液体で、水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルには任意の割合で混じり合う。エーテルに似たにおいをもち、麻酔作用がある。還元性がないのでフェーリング液などとは反応しない。ケテンを経て無水酢酸を合成する原料となるほか、メタクリル酸メチル、ビスフェノールA、アスコルビン酸(ビタミンC)などの合成原料となる。
 溶剤としての用途も広く、合成樹脂、ゴム、油脂、塗料の溶剤となるほか、アセチルセルロース、ニトロセルロースなどの溶剤としても使われる。マニキュアの除光液としても使われている。引火性が強いうえ、蒸気が空気と混じると爆発しやすい(爆発範囲2.55~12.8容量%)ので、取り扱うときには火気に注意しなければならない。[廣田 穰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アセトン
〘名〙 (acetone) 脂肪族飽和ケトンの一つ。化学式 (CH3)2CO 無色でエーテル臭のある揮発性液体。引火しやすく爆発性が高い。樹脂、脂肪、染料などの溶剤として多量に用いられる。

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