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アカデミズム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

アカデミズム
Academism
アカデミーに由来し,伝統,権威を重んじる学風をいう。社会の現象的動向からは離れて純粋に学問立場をとるところから「象牙の塔」の名で呼ばれるように,実践的な面は重視せず,学問至上主義的となる。日本においてはアカデミズムのとして学士院,学会,研究所などがあげられる。また芸術上のアカデミズムは,日本においては日本芸術院に代表される。ヨーロッパではフランスのアカデミー・デ・ボザールや官展 (サロン) がその一大拠点であった。 19世紀になり反アカデミーの諸運動が相次いで生じるが,なおもアカデミーを中心とする傾向をアカデミズムと呼ぶようになった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

アカデミズム(academism)
大学などでの、理論を重視し、学問・芸術の純粋性・正統性を守ろうとする立場。ジャーナリズムに対比して用いられることがある。
学問・芸術の、保守的、形式主義的傾向。官学風。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

アカデミズム【academism】
プラトンはアテネ郊外のアカデメイアを中心に学問を講じたが,ここでは俗塵を離れてひたすら真理を探究する精神が称揚された。アカデミーとアカデミズムはここに起源をもち,学問研究の中心をなす学術研究者の団体や研究機関や学校がアカデミーと呼ばれ,世俗を離れた純粋な研究態度がアカデミズムと呼ばれるようになった。ルネサンス以降,学問の発展,分化に伴い,自然科学や美術のアカデミーもつくられ,18世紀啓蒙期にはすべての学問芸術arts and sciencesを総合するものとしてのアカデミーがヨーロッパ諸国につくられ,学芸の水準と権威を高めることに役だった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

アカデミズム【academism】
学問研究や芸術の創作において、純粋に真理や美を追究する態度。
伝統的・保守的な立場を固持しようとする学風。官学風の学問的態度。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

アカデミズム
あかでみずむ
academism
学問研究や芸術活動において伝統的秩序や権威を尊重し、研究や創作活動の純粋性、正統性を保持しようとする精神的傾向あるいは行動様式を包括的に意味する。アカデミズムの長所は、伝統的秩序や権威の尊重が一定の知的、芸術的系統性をつくりだし、系統的生産性を向上させることができ、また純粋性の追求という理念から現実の政治経済的圧力と妥協しない批判的精神態度をもつ点にある。しかし、この長所はそのまま短所となる危険性をもつ。過度な純粋性と正統性の意識がやがて排他的な流派を形成し、かつ現実生活を超越する傾向をもつに至る。この排他性と超越性は知的、芸術的創造性を枯渇させ、形式化、保守化し、伝統至上主義となる。ジャーナリズムの側から反感と揶揄(やゆ)を込めて指摘されるのはおもにその点である。
 元来、アカデミズムということばは、紀元前385年ごろプラトンが創設した私塾アカデメイアAkadmeiaに由来する。プラトンはギリシアのアテネ郊外にアカデメイアを創設し、そこで学ぶ者たちとの禁欲的修業を通して、学問と魂の純粋性を追求した。この純粋性の追求から得られた哲学的理想をアカデミズムと称する。プラトンの死後も、その理想はアカデメイア派(プラトン学派)として継承された。近代になって学問や芸術の発展は、国家や政府の保護下に置かれ、学問や芸術のための機関はアカデミーacademyとよばれた。アカデミーを中心とする活動はしだいに官学的、権威的傾向をもつに至る。とくに日本では、大学などの高等教育機関は国家によって主導的に設置されてきた経緯から、アカデミズムは私学の在野的自由主義に対していうこともある。また芸術界でアカデミスムとは、とくにフランス王室の庇護(ひご)を受けた美術、音楽などの古典主義的傾向をさす場合もある。[田代尚弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

アカデミズム
〘名〙 (academism académisme)⸨アカデミスム⸩
① 古代アテネの哲学者プラトンの唱えた学説。また、プラトン学派の教義。
② 大学など、最高度の研究・教育機関を支配する学問至上主義。純粋に真理や美を追究しようとする態度や精神。転じて、非実践的、衒学(げんがく)的、官僚的など、学問・芸術上の権威主義。また、それらに権威づけられた学問・芸術の世界をいう。
※学生と読書(1938)〈河合栄治郎編〉如何に読書すべきか〈三木清〉三「アカデミズムに対してジャーナリズムには独自の意義があるやうに」
③ アカデミー‐フランセーズ流のやり方。基礎を重んじる伝統的・保守的傾向。
※炎の人(1951)〈三好十郎〉二「アカデミスムはごめんだと言って」

出典:精選版 日本国語大辞典
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