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をば【ヲバ】

デジタル大辞泉

を‐ば
[連語]《格助詞「を」に係助詞「は」が付いたものの音変化》動作・作用の対象を、特に取り立てて強調する意を表す。(特に)…を。「優勝をば逸した」
「外の女―ことごとく嫌うと見ゆれば」〈鴎外訳・即興詩人
「其実(そのじつ)母も民子―非常に可愛がって居るのだから」〈左千夫野菊の墓
「名―、さかきの造(みやつこ)となむいひける」〈竹取

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

をば
( 連語 )
〔格助詞「を」に係助詞「は」が付き、「は」が濁音化したもの〕
動作・作用の目標・対象など、「を」の付いた語を「は」によって取り立てて強調するのに用いる。 「三島江の入江の薦をかりにこそ我-君は思ひたりけれ/万葉集 2766」 「御迎へに来む人-長き爪して、眼をつかみ潰さむ/竹取」 「秋萩の花-雨にぬらせども君-まして惜しとこそ思へ/古今 離別」 〔現代語でも、書き言葉や、話し言葉でもややかたくるしい言い方、古風な言い方として用いられることがある。「その生意気ざかりの男の子は…、私の方-振り向かうともしなかつた/美しい村 辰雄」「失礼-致しました」「寄せ来る敵-ばったばったとなぎ倒した」〕

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

を‐ば
[1] (格助詞「を」に係助詞「は」が付き、「は」が濁音化したもの) 動作の対象を強調する。→補注
※万葉(8C後)一・一六「秋山の 木の葉を見ては 黄葉(もみち)乎婆(ヲバ) 取りてそしのふ 青き乎者(ヲば) 置きてそ歎く」
※延慶本平家(1309‐10)一本「其比都に白拍子二人あり、姉をは義王妹をは義女とぞ申ける」
※野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉「頻りに小言を云ふけれど、其実母も民子をば非常に可愛がって居るのだから、一向に小言がきかない」
[2] ⇒をは
[補注]現代語ではほとんど見られず、動作の対象を強調する場合には、「喉の話はもう止めます」〔蓼喰ふ虫〈谷崎潤一郎〉六〕のように「は」だけを用いるのが普通である。ただし、方言として残っている地方もある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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