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【ヨ】

デジタル大辞泉

よ[五十音]
五十音図ヤ行の第5音。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音[j]と母音[o]とから成る音節。[jo]
平仮名「よ」は「與」の略体「与」の草体から。片仮名「ヨ」も「與」の略体「与」の末3画から。
[補説]「よ」は、また、「きょ」「しょ」「ちょ」などの拗音音節を表すのに、「き」「し」「ち」などの仮名とともに用いられる。現代仮名遣いでは、拗音の「よ」は、なるべく小書きにすることになっている。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
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よ[感]
[感]
相手に呼びかけたり、訴えたりするときに発する語。「、元気かい」
男性が目上の人の呼びかけに答えて言う語。
「人の召す御いらへには、男は『―』と申し、女は『を』と申すなり」〈著聞集・八〉

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よ[終助・間助・格助]
[終助]文末の種々の語に付く。
判断・主張・感情などを強めて相手に知らせたり、言い聞かせたりする意を表す。「気をつけるんだ」「ひとりで行ける
「われこそ山だち(=山賊)―と言ひて」〈徒然・八七〉
(命令表現や禁止の助詞「な」に付いて)願望・依頼・禁止の意を強めて表す。「乱暴はよしな」「はやく来い
「今秋風吹かむ折ぞ来むとする。待て―」〈・四三〉
(疑問を表す語に付いて)相手をなじる意を表す。「しゃべったのはだれ」「何、この子は」
(推量の助動詞「う」「よう」に付いて)勧誘・ねだり・投げやりの意を表す。「早く行きましょう」「わたしなど眼中にないんでしょう
[補説]現代語では、終止形に付く場合、男性語としてはその終止形に直に下接するが、女性語では「のよ」「わよ」「ことよ」「てよ」などの形で、また、名詞、形容動詞の語幹に付いて、用いられることが多い。
[間助]文中の種々の語に付く。
呼びかけの意を表す。「おおい、雲」「田中君、手をかしてくれないか」
「少納言―香炉峰の雪いかならむ」〈・二九九〉
語調を整えたり、強めたりする意を表す。「それなら、君は、どうする」
「されば―、なほけ近さは、とかつおぼさる」〈・若菜上〉
感動・詠嘆の意を表す。…(だ)なあ。
「あら思はずや、あづまにもこれ程優なる人のありける―」〈平家・一〇〉
[補説]2は、現代語では多く「だよ」「ですよ」の形で使われる。なお、「だ」「です」を省いて用いると、「もしもよ」「かりによ」のような仮定を表す言い方は別として、「さ」に比して粗野な感じを伴う。長音形の「よう」はいっそうその感が強い。なお、古語の一段活用・二段活用やサ変・カ変動詞の命令形語尾の「よ」も、もともとは間投助詞の「よ」で、中古以降は「…よ」の形が一般化したため、「よ」を含めて命令形と扱うようになった。
[格助]《上代語》名詞、活用語の連体形に付く。
動作・作用の起点を表す。…から。
「狭井河(さゐがは)―雲立ち渡り畝火山(うねびやま)木の葉さやぎぬ風吹かむとす」〈・中・歌謡〉
動作の移動・経由する場所を表す。…を通って。
「ほととぎすこ―鳴き渡れ灯火(ともしび)を月夜(つくよ)になそへその影も見む」〈・四〇五四〉
比較の基準を表す。…より。
「雲に飛ぶ薬食(は)む―は都見ばいやしき我が身またをちぬべし(=若返ルニ違イナイ)」〈・八四八〉
動作・作用の手段・方法を表す。…によって。…で。→ゆりより
「浅小竹原(あさじのはら)腰なづむ空は行かず足―行くな」〈・中・歌謡〉

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大辞林 第三版

五十音図ヤ行第五段の仮名。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音と後舌の半狭母音とから成る音節。
平仮名「よ」は「與」の略体「与」の草体。片仮名「ヨ」も「與」の略体「与」の末三画。 〔奈良時代までは、上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり、発音上区別があったとされる〕

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( 副 )
〔「よう(能う)」の転〕
(下に打ち消しの表現を伴って)とても。 「まあ-しれぬことをいはずとも/浄瑠璃・近江源氏」

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( 感 )
男性が呼びかけに答える語。 「人の召す御いらへには、男は『-』と申し、女は『を』と申すなり/著聞 8

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( 格助 )
〔上代語〕
動作・作用の時間的・空間的起点を示す。から。 「はしけやし我家わぎえの方-雲居立ち来も/古事記 」 「天地の遠き初め-世の中は常なきものと語り継ぎ流らへ来れ/万葉集 4160
動作の行われる場所・経由地を示す。 「大和へに行くは誰が夫つま隠り水の下-延へつつ行くは誰が夫/古事記 」 「旅にして妹に恋ふればほととぎす我が住む里にこ-鳴き渡る/万葉集 3783
動作の手段を示す。で。 「浅小竹原あさじのはら腰泥なづむ空は行かず足-行くな/古事記
比較の基準を示す。より。 「雲に飛ぶ薬食む-は都見ばいやしき我が身またをちぬべし/万葉集 848」 〔 (1) 上代には、この語とほとんど同じ用法をもつ格助詞として、「ゆ」「ゆり」「より」がある。これらの語の語源に関しては、「ゆり」「より」からその省略形として「ゆ」「よ」ができたとする説と、「ゆ」「よ」から「ゆり」「より」が派生したとする説とがある。 (2) この語は、「古事記・歌謡」と「万葉集」にのみ用例がみられる〕 → より(格助)ゆ(格助)ゆり(格助)

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( 終助 )
文末の言い切りの形に付く。
詠嘆の気持ちをこめて断定したり念を押して確かめたりする意を表す。 「ほんとうにきれいだった-」 「早くしないと、遅れる-」 「すこしは手伝って-」 「もうおなかがすいたなんて言ってるの-」 「きっと困るわ-」 「今はさは大殿籠おおとのごもるまじきぞ-/源氏 若紫
(上にある疑問を表す語と呼応して)疑問の意に相手をなじる気持ちを添えて表す。 「疲れたぐらいで、何だ-」 「急にそんなこと言い出して、どうしたの-」
(活用語の命令形・禁止の助詞「な」などに付いて)命令・依頼・禁止などの意を強めて言い表す。 「早く歩け-」 「無理ばかり言うな-」 「いざ給へ-。をかしき絵など多く、雛ひいな遊びなどする所に/源氏 若紫
(助動詞「う」「よう」に付いて)意向・勧誘などの意を強めて言い表す。 「うなぎでも食べよう-」 「ねえ、遊園地に行きましょう-」
(助動詞「う」「よう」に付いて)軽い感動や投げやりの気持ちを表す。 「なんてきれいな所なんでしょう-」 「どうせ僕なんかだめだろう-」
( 間投助 )
文節末に付く。
(体言に付いて)詠嘆の気持ちをこめての呼びかけを表す。 「木村君-、早く行こう」 「山に散った若い命-、安らかに眠れ」 「少納言-、香炉峰の雪いかならむ/枕草子 299」 「有王-、鬼界の島とかやへわれ具して参れ/平家 3
(文の切れめに付いて)息つぎをしたり聞き手の注意を引いたりする。 「もしもだ-、君だったらどうする」 「きのう図書館へ行ったら-、休館日だった」 「されば-、あらはなりつらむ/源氏 野分
(文中のいろいろの語に付いて)感動をこめて聞き手にはたらきかけたり、念を押して言ったりする。 「吾はも-、女にしあれば、汝を除きて男は無し汝を除きて夫つまはなし/古事記 」 「籠も-み籠持ちふくしも-みぶくし持ち/万葉集 1」 〔 (1) 間投助詞としての用法が本来のもの。 (2) 古語(文語)の上一段・上二段・下一段・下二段・カ変・サ変動詞の命令形にみられる「よ」は、元来はこの助詞である。中古以降、これらの活用の命令形には、ほとんど常に「よ」が添えられるため、「よ」をも含めて命令形とするようになった〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)


五十音図第8行第5段の仮名で、平仮名の「よ」は「与」の草体から、片仮名の「ヨ」も「与」の終画からできたものである。万葉仮名には甲乙2類あって、甲類に「用、容、欲、用、庸、遙(以上音仮名)、夜(訓仮名)」、乙類に「余、与、餘、豫、譽、預(以上音仮名)」、「代、世、吉、四(以上訓仮名)」などが使われた。草仮名としては「(与)」「(餘)」「(余)」「(夜)」などがある。
 音韻的には/jo/で、舌面と歯茎硬口蓋(こうがい)とを狭めて発する摩擦音[j]を子音にもつ(母音の[i]と非常に近い音なので半母音ともいう)。上代では甲乙2類に仮名を書き分ける、これは当時の音韻を反映したものと考えられる。[上野和昭]

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