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まほし【マホシ】

デジタル大辞泉

まほし[助動]
[助動][まほしから|まほしく・まほしかり|まほし|まほしき・まほしかる|まほしけれ|○]《「まくほし」の音変化》動詞、助動詞「す」「さす」「ぬ」の未然形に付く。
話し手の希望の意を表す。…したい。
「あはぬまでも、見に行かまほしけれど」〈宇治拾遺・六〉
話し手以外の人の願望を表す。…たがっている。
「すこしもかたちよしと聞きては、見まほしうする人どもなりければ、かぐや姫を見まほしうて」〈竹取
(「あらまほし」の形で)他に対する希望や期待の意を表す。…あってほしい。
「人は、かたち、ありさまのすぐれたらんこそ、あらまほしかるべけれ」〈徒然・一〉
[補説]語幹相当部分に接尾語「がる」「げなり」の付いた「まほしがる」「まほしげなり」の形もある。「御供に我も我もと物ゆかしがりて、まう上らまほしがれど」〈・若菜下〉「ことしも心ちよげならむ所のかぎりせまほしげなるわざにぞ見えける」〈かげろふ・中〉など。「まほし」は平安時代によく用いられたが、中世に入ると「たし」と交替するような形で、しだいに用いられなくなった。3については、「望ましい」「理想的だ」の意の形容詞とみる説もある。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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精選版 日本国語大辞典

まほし
〘助動〙 (活用は「(まほしく)、まほしから・まほしく、まほしかり・まほし・まほしき、まほしかる・まほしけれ・〇」。動詞および助動詞「す」「さす」「ぬ」の未然形に下接する)
① 話し手、またはそれ以外の人物の願望を表わす。…したい。
※竹取(9C末‐10C初)「すこしもかたちよしと聞きては見まほしうする人どもなりければ」
② 他にあつらえ望む気持を表わす。…てほしい。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「花といはば、かくこそにほはまほしけれな」
[語誌](1)語源については、推量の助動詞「む」のク語法「まく」と形容詞「欲し」とが合した「まくほし」が変化したとする説、「ま」に直接「欲し」が付いたとする説などがある。
(2)奈良時代から平安初期までは「まくほし」が用いられ、その後の和歌やかなの日記・物語などでは、「まほし」が用いられている。訓点語には用例が見られない。鎌倉時代になると、擬古的な文章を除いて一般的には「たし」が多用されるようになり、中世以後は雅語と意識された。
(3)接尾語として取り扱う説(時枝誠記)もある。
(4)②の、そうあってほしいというところから、理想的だという意味の「あらまほし」のような用法が成立した。
まほし‐が・る
〘他ラ四〙
まほし‐げ
〘形動〙
まほし‐さ
〘名〙

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