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べい【ベイ】

デジタル大辞泉

べい[助動]
[助動][○|○|べい|べい|○|○]《推量の助動詞「べし」の連体形「べき」の音変化》「べし」に同じ。「さあ、行くべい
「がいに手間を取るべい所で難義をしべい」〈雑兵物語・上〉
「おのらが口から言ひにくくば、身共が直に言ふべい」〈浄・千本桜
[補説]「べい」本来の連体形用法は平安時代から見られるが、終止用法を有する「べい」は、中世以降、東国を中心に行われた。現代語では、「べい」の音変化形「べ」「」の形を含めて、関東・東北方言などで終止用法として、多くは推量意志・勧誘ので用いられる。また、「べい」の接続は、「べし」と同じく活用語の終止形(ラ変型には連体形)に付くが、しだいに複雑化し、江戸時代の東国方言では、カ変動詞の未然形・連用形、サ変動詞の連用形、上一段・下一段活用の未然形(または連用形)にも付くようになる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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精選版 日本国語大辞典

べい
〘名〙 (「あかんべい」の) 指先で下まぶたを押しさげて、まぶたの裏の赤い部分を相手に見せる動作。相手をあざけったり、拒絶したりする意に用いる。また、そのときにいうことば。べかこう。
※随筆・嬉遊笑覧(1830)六下「否と云に目の皮を指にて引てベカともベイともいふ〈略〉〔半井卜養落髪千句〕くれもせぬ花一枝を所望してのぞいてみればべいか紅梅」

出典:精選版 日本国語大辞典
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べい
〘副助〙
① 数量を表わす語に付き、およその分量・程度を示す。べえ。
※洒落本・呼子鳥(1779)やました八景「なんでも金なら五十両べいのかさだが」
② 体言を受けて限定の意を表わす。べえ。
※洒落本・呼子鳥(1779)やました八景「ばかべいいわしゃる」

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べい
〘助動〙 (助動詞「べし(可)」の連体形「べき」の音便形)
[一] 活用語の終止形に、ただしラ変型活用には連体形に付き、推量の意を表わす。
※蜻蛉(974頃)上「影もみえがたかべいことなど、まめやかにかなしうなりて」
※源氏(1001‐14頃)夕霧「本意ならぬことにて、尼になども思ひなり給ひなば、をこがましうもあべいかな、と思ふに」
[二] (「べえ」とも。(一)が文末に用いられることが多くなり、終助詞的になったもの)
① 推量の意を表わす。
※本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「この舟はかただ舟候。御てにあまるべい」
② 話し手の意志を表わす。
※虎明本狂言・雁盗人(室町末‐近世初)「それはがんか、〈なまっていふ〉中中雁でござる、うるべひか」
※歌舞伎・傾城金秤目(1792)三番目「『ちょっと逢ってこべい』トのれん口へはいる」
③ 相手に命令する意志を表わす。
※仮名草子・身の鏡(1659)中「其おどり見たくなひ、其役者引こむべいなど、理発げに口にまかせてはき出す」
④ 相手を誘ってする意志を表わす。
※歌舞伎・御摂勧進帳(1773)三立「後(のち)にあふべい」
[語誌]連体形「べき」の音便として中古文、特に会話文に現われているが、中世以後、東国で、(二)のような文末終止の用法が次第に多くなった。これは「べいべい言葉」などとよばれて、東国(関東)方言を特徴づける一要素となった。

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