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とぞ【トゾ】

デジタル大辞泉

と‐ぞ
[連語]《格助詞「と」+係助詞「ぞ」。古くは「とそ」とも》
文中に用いて、「と」の受ける叙述を強調する意を表す。
「人もとぶらひつきぬれば、又はとふべき人もなし―、心のうちにおぼゆる」〈かげろふ・中〉
文末に用いて、一般にいわれている、または伝聞したことである意を表す。…ということだ。
「女院の御所など借り申す、故実なり―」〈徒然・一五六〉

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

とぞ
( 連語 )
〔格助詞「と」に係助詞「ぞ」の付いたもの。古くは「とそ」とも〕
(文中にあって)「と」で受ける部分を強調する意を表し、文末と呼応する(係結びの関係をなす)。 「山川の滝にまされる恋す-人知りにける/万葉集 3016」 「よそにのみあはれ-見し梅の花あかぬ色香は折りてなりけり/古今 春上
(文末に用いて)一般的な解説または伝聞の意を表す。…というわけである。…ということだ。 「青柳のほつ枝攀ぢ取りかづらくは君がやどにし千年寿く-/万葉集 4289」 「感涙をのごはれける-/徒然 144

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

と‐ぞ
(格助詞「と」に係助詞「ぞ」の付いたもの。古くは「とそ」とも。→係助詞「ぞ」)
① (文中に用いて) 叙述を強調して、文末と呼応する。
万葉(8C後)三・四四二「世の中は空しきものとあらむ登曾(トソ)この照る月は満ち欠けしける」
※今昔(1120頃か)五「比丘、不思懸ぬ財(たから)を得て、本の所に還(かへ)りにけりとぞ語り伝へたるとや」
② (文末にあって) 一般的な解説または伝聞の意を表わす。…というわけである。…ということである。
※万葉(8C後)一七・四〇〇四「立山にふり置ける雪の常夏に消ずて渡るは神ながら等曾(トソ)
※源氏(1001‐14頃)帚木「つれなき人よりは、中々あはれにおぼさるとぞ」

出典:精選版 日本国語大辞典
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