Rakuten infoseek

辞書

である【である】

大辞林 第三版

である
( 連語 )
〔断定の助動詞「だ」の連用形「で」に補助動詞「ある」の付いたもの。中世後期以降の語〕
体言および体言に準ずるものに広く接続するほか、活用語の連体形に助詞「の」をはさんで付く(「であろう」の形だけは活用語に直接に付く)。
断定の意を表す。 「一足す一は二-・る」 「会議で決定した事項はなるべく早く周知させるべき-・る」
(「のである」「なのである」の形で)原因・理由・根拠などの説明を強く述べる。 「みんなが困っているのはその事なの-・る」 「今さら言い訳の必要はないの-・る」
(「…であれ、…であれ」の形で)事柄を列挙するのに用いる。 「山-・れ、谷-・れ、ひとっ飛びに通り過ぎる」 〔 (1) 現代語では「だ」と同じ働きをもつものとして、「である」全体を一語の助動詞とみる説もある。 (2) 「静かである」「立派である」などは、通常、形容動詞の連用形「静かで」「立派で」にそれぞれ補助動詞「ある」が付いたものと説かれる。 (3) 「である」の打ち消しの言い方としては「でない」が用いられる〕

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

で‐あ・る
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に接続助詞「て」、補助動詞「あり」の付いた「にてあり」の音変化》
断定の意を表す。…だ。「兄は作家―・り、妹はピアニスト―・る」
「タダツキセヌモノワ涙―・ッタ」〈天草本平家・二〉
(「のである」「なのである」の形で)説明する意、または強く決意を表明する意を表す。「人間とは孤独なものなの―・る」
[補説]「である」は鎌倉時代に発生し、室町時代に発達した語で、「じゃ」「だ」はこれから出たもの。現代では、文章語・演説口調の常体として用いられる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

で‐あ・る
〘連語〙 (断定の助動詞「だ」の連用形に補助動詞「ある」の付いたもの。多く体言に付き、または活用語の連体形に、助詞「の」を介して付く) 話し手の説明、断定的判断を表わす。現代語では主に文章語として用いられる。
※高野本平家(13C前)一「わごぜは今様は上手てありけるよ。この定(ぢゃう)では舞もさだめてよかるらむ」
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)六「寵愛せらるることを、人に見せたがる物であるか」
※唐詩選国字解(1791)五言古「低い処は、日が入りたれども林巒にはまだいり日のかげが、きらきらと見ゆるである」
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「吾輩は猫である。名前はまだ無い」
[語誌](1)現代語の「である」の発生については、(イ)中世の「である」は、中世末期には「だ・ぢ(じ)ゃ」と音転化して多用され、それに従って終止形「である」は、近世初頭に消失したが、近世末期に、成立の背景が異なる「である」(オランダ語 zijn の直訳語アルと補格語デとの結合)が長崎通詞によって蘭学書の訳文に用いられ、これが現代語「である」の起源になったという説(山本正秀)と、(ロ)中世の「である」は、近世になると、漢学者の講義物、国学者の口語訳、僧侶の説教類などに多用され、江戸期の教養層の用語として存続し続けたとする説との二つがある。
(2)明治以後は言文一致運動の盛行、演説や実用文での試行、小説における「である」調の完成(尾崎紅葉「多情多恨」)、国定教科書における口語文の採用などによって普及一般化し、現代口語文の基幹をなすに至った。
(3)現代語では「だ」と同じはたらきを持つものとして「である」全体を助動詞とみる説もある。ただし、「で」と「ある」との間に「は」「も」などの助詞をはさむことがある。
(4)「静か」「平ら」「熱心」などに「である」の付いたものは、通常、形容動詞に補助動詞「ある」を伴ったものと説かれるが、「である」の用法としては差違がない。助動詞「そうだ」「ようだ」の場合も同様。
(5)否定形には、「でない」が用いられる。丁寧体は「であります」または「です」、その否定形は「では(でも)ありません」。
(6)活用語を受ける「のである」は、活用語の叙述に説明の口吻を加える。
(7)活用語に直接するのは、現代語としては「であろう」「ではないか」およびその丁寧体の場合に限られる。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

である」の用語解説はコトバンクが提供しています。

であるの関連情報

他サービスで検索

「である」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.