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たい【タイ】

デジタル大辞泉

たい[助動]
[助動][たかろ|たく・たかつ|たい|たい|たけれ|○]《希望の助動詞「たし」の連体形「たき」の音変化》動詞、および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。
話し手の希望を表す。「御飯を食べたい
「日比(ひごろ)月日がおがみたいと思うたに」〈虎明狂・腰祈〉
話し手以外の人の希望を表す。「読みたいなら貸すよ」「やめたい人はやめればいい」
「ある」「である」「なさる」「くださる」や尊敬の助動詞「れる」「られる」に付いて、他に対する希望・要求を表す。…てほしい。「正直者がばかを見ない世の中でありたい」「別表を参照されたい
[補説]「たい」が他動性の動詞に付く場合、希望の対象を表すのに、「水を飲みたい」「水が飲みたい」のように「…ヲ…タイ」「…ガ…タイ」の両形を、室町時代以来用いてきている。連用形「たく」の音便形「とう(たう)」は中世から行われているが、現代語では、「ございます」「存じます」を伴うときにかぎって行われる。また、接続助詞「て」を伴う場合、「たくって」となることもある。3は多く文章語に用いる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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た・い[接尾]
[接尾]《形容詞型活用[文]た・し(ク活)。「いたし」の頭母音が脱落したものか》名詞や動詞の連用形などに付いて、形容詞をつくる。
その事のはなはだしい意を表す。「めで―・い」「うしろめ―・い」
そのような状態であることを表す。「けむ―・い」「つめ―・い」
[補説]促音が挿入されて、「…ったい」となることもある。「じれったい」「やぼったい」など。

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大辞林 第三版

たい
( 助動 ) ( たかろ ・たかつ(たく) ・たい ・たい ・たけれ ・○ )
〔古語の助動詞「たし」の転。中世以降の語〕
動詞および助動詞「れる・られる」「せる・させる」の連用形に接続する。
話し手自身の希望を表す。 「おもしろい本が読みたい」 「ぜひ私が行きたかった」
話し手以外の人の希望を表す。 「帰りたければ帰ってもよい」 「大学へ行きたくても行けない人もいるのだ」
「ある」「である」などに付いて、他に対する願望を表す。…てほしい。…であってほしい。 「常にこうありたいものだ」 「交通事故のない町でありたいとみんな願っている」 〔 (1) 連用形「たく」が接続助詞「て」を伴って用いられる場合、「たくって」のように、促音「っ」が挿入されることがある。「母に早く会いたくってしようがない」 (2) 連用形には音便の形「とう」もあり、「ございます」「存じます」などに続く場合に用いられる。「絵がかきとうございます」「お礼にうかがいとう存じます」 (3) 他動性の動詞に付く場合、希望の対象になる語は「が」または「を」で示される。「水飲みたい」「水飲みたい」〕

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

たい
( 終助 )
文末にあって、強意を表したり、軽く言いはなす意を添える。九州地方で用いられる。 「それはあたりまえ-」 「どのみち同じこと-」

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たい
( 接尾 )
〔形容詞型活用[文] ク た・し
名詞、動詞の連用形など体言に準ずるものに付いて、形容詞を作る。
そのことのはなはだしい意を表す。「めでたい」「うしろめたい」など。
そのような状態であることを表す。「けぶたい」「つめたい」など。

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精選版 日本国語大辞典

たい
〘助〙 文の終わりに付けて、軽く念を押す意を添える。よ。さ。九州地方でいう。「そーですたい」「どげんでんよかたい」

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たい
〘助動〙 (活用は「たかろ・たかっ・たく・たい・たい・たけれ・〇」。動詞および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に下接する) たし
(活用は「(たく)、たから・たく、たかり・たし・たき、たかる・たけれ」。動詞および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」(文語は「る」「らる」「す」「さす」)の連用形に下接する)
話し手の願望を表わす。
(イ) 話し手自身の行動や状態の実現にする願望を表わす。…すること、または、…であることを望んでいる。
※栄花(1028‐92頃)浅緑「今朝はなどやがて寝暮し起きずして起きては寝たく暮るるまを待つ」
※千五百番歌合(1202‐03頃)七七一番「いざいかに深山の奥にしをれても心知りたき秋の夜の月〈藤原季能〉〈略〉左は知りたきといへる雖俗人之語和歌之詞歟」
(ロ) 話し手を中心として、第三者をも含めた人々の願望を表わす。誰もが…すること、…であることは望ましい。
松家本平家(13C前)一「同じ遊びの者と成らば誰もみな阿の様にこそ有りたけれ」
② 聞き手または第三者の願望を表わす。間接的な引用や推定などの形をとることもある。…すること、または、…であることを望んでいる。
※梁塵秘抄(1179頃)二「琴(きむ)のことの音聴きたくは、北の岡の上に松を植ゑよ」
※歌舞伎・一心二河白道(1698)一「おれを地獄へやりたいか極楽へやりたいか、こなた次第ぢゃ」
③ 聞き手の行為に対する願望を表わす。「れ・られ」「なされ」など敬語に下接する。文章語の用法。…してほしい。…であってほしい。「この件について再検討されたい」
[語誌](1)語源は「いたし(甚)」であるといわれ、「飽きいたし」が「飽きたし」、「眠(ねぶ)りいたし」が「眠たし」というように動詞連用形と熟合したものや、「労(らう)いたし」が「労たし」というように名詞と熟合したものなどの語尾が独立したものとされる。
(2)上代にも存在したともいわれるが、疑わしい。最古の例とされる「万葉‐九六五」の「凡(おほ)ならばかもかもせむを畏(かしこ)みと振り痛(たき)袖を忍びてあるかも」の「たし」は、振ることが甚しいとも解釈できる。
(3)中古末期から、それまでの「まほし」に代わって用いられるようになった。その時期には、「まほし」が雅語的で、「たし」が俗語的なものと感じられていたようで、①(イ)の挙例「千五百番歌合」の定家の判詞などにも、この意識がうかがわれる。
(4)口語「たい」の連用形「たく」の音便形「とう(たう)」は、中世から盛んに用いられているが、一般的な現代口語では「…とうございます」「…とう存じます」など、慣用的な用法に限られる。
(5)願望の対象を表わす表現として、口語では「…が…たい」と「…を…たい」という二つが併用されている。この二つの形はすでに室町時代に見られる。

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た・い
〘接尾〙 た・し
(活用は形容詞ク活用型。「いたし(痛・甚)」の頭母音が脱落したものか) 名詞・動詞の連用形など、体言に準ずる語に付いて、形容詞をつくる。その事のはなはだしい意を表わすという。「めでたい」「うしろめたい」「あきたし」「らうたし」など。また、「はなはだしい」の意が薄れて、そのような状態であることを表わすようにもなる。「けぶたい」「つめたい」など。

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