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ずぶ【ズブ】

デジタル大辞泉

ずぶ
[副]
《日葡辞書では「づぶ」と表記》まったく。まるっきり。全然。現代では多く、「ずぶの」の形で用いられる。「ずぶの素人」
「―働かないでいる訳にも行かないでね」〈秋声・足迹〉
全身水にぬれるさま。全体を水につけるさま。また、その時の音を表す語。
「海に―と落ち入りぬ」〈発心集・三〉
[接頭]動詞の連用形から転化した名詞に付いて、はなはだしく、すっかり、などの意を添える。「ずぶぬれ」「ずぶ酔い」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

ずぶ
〔古くは「づぶ」とも表記〕
( 名 )
(「ずぶの」の形で)まったくの。 「料理は-の素人です」
ずぶろく」の略。 「 -になるつもりで下戸を誘ふなり/柳多留 9
( 副 )
(「ずぶと」「ずぶに」の形でも用いる)
物や体の全体をぬらすさま。 「 -ト水ニツケル/ヘボン」
まったく。まるっきり。 「 -ト思イキル/日葡」 「わつちやあ-きらひさ/洒落本・品川楊枝」
ずぶり」に同じ。
( 接頭 )
動詞の連用形から転化した名詞に付いて、はなはだしく、すっかりの意を添える。 「 -ぬれ」 「 -酔い」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ずぶ
(「づぶ」とも表記した)
[1] 〘副〙
① (多く「と」を伴って用いる) 頭から全身水にぬれるさま、物の全体を水につけ込むさまなどを表わす語。また、水やぬかるみに足をつっこんだ時の音や、その状態を表わす語。
※発心集(1216頃か)三「西に向て念仏する事しばしありて、海にづぶと落入(をちいり)ぬ」
※俳諧・曠野(1689)員外「袋より経とり出す草のうへ〈荷兮〉 づぶと降られて過るむら雨〈越人〉」
② (多く「と」を伴って用いる) 柔らかいものを、さし貫くさまを表わす語。
※史記抄(1477)六「所制とて、先づ一刀つふとついた者が勝ぞ」
③ (多く「と」を伴って用いる) きっぱりと断ちきるさま、はっきりとして、力強く確かなさまを表わす語。断然。はっきり。
※日葡辞書(1603‐04)「Zzubuto(ヅブト) ヲモイキル」
④ まったく。まるっきり。すっかり。現代では、「ずぶの」の形で用いることが多い。
※歌舞伎・七月二八曙(1773)中「与兵へ其手物に付てこちの内からづぶ三文出す事はならぬ」
※枯葉の美しさ(1957)〈井上友一郎〉四「ズブの素人(しろうと)だというけれど、なかなかお客の付きがいいよ」
[2] 〘接頭〙 したたかに、はなはだしくの意を添える。「ずぶぬれ」など。
[3] 〘名〙
① 「ずぶろく(━六)」の略。
※雑俳・柳多留‐九(1774)「づぶになるつもりで下戸を誘ふ也」
② 場所を移りながら、物乞いをして歩く者。
※浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉二「『ヅブって?』『まあ乞食の一種ね。縄張のない、流しの乞食』」

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