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けち【けち】

大辞林 第三版

けち
[1] ( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
出すべき金銭や品物を必要以上に惜しむこと。また、そのようなさまや人。吝嗇りんしよく。 「 -な人」
貧弱で取るに足りないこと。くだらないこと。また、そのさま。 「 -な商売を営む」
こせこせして卑しいこと。気持ちのせまいこと。また、そのさま。 「 -な考え」 「文句をつけるような-な男ではない」
不吉なことの前兆、またそのように思われるさま。縁起の悪いこと。 「短冊をお寺でもらふ-な事/柳多留 21
景気のよくない・こと(さま)。 「あんまり-な此時節/浄瑠璃・神霊矢口渡」
[派生] -さ ( 名 )
( 接頭 )
〔近世語〕 形容詞に付いて、卑しめののしる意を添える。 「 -ふとい二才野郎ぢやな/歌舞伎・幼稚子敵討」

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

けち
[1]
① (形動) 縁起が悪いこと。また、そのさま。不吉。不祥。または、不吉なことの前兆。
※日葡辞書(1603‐04)「Qechiga(ケチガ) アル、または、デキタ」
② (形動) 景気が悪いこと。また、そのさま。不景気。
※浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四「近年は浄るりでさへ何ぞといや金のない事。余りけちな此時節」
③ (「吝嗇」とも書く)(形動) 金銭や品物などを惜しがって出さないこと。みみっちいさま。また、その人。りんしょく。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二上「江戸じゃア、そんなけちな事は流行らねへのさ」
④ (形動) 粗末なこと。貧弱なこと。また、そのさま。
※評判記・嶋原集(1655)「座敷の客も稀なりときくなれば、只、けちにのみ心をなぐさむなるべし」
⑤ (形動) おろそかなこと。また、そのさま。粗略。
※咄本・軽口御前男(1703)一「天神の前にかこいをおびただしくはり、揚詰のやうに見ゆれど、太夫の評判なき事は、一世一代のけちで有まいか」
⑥ (形動) どうでもよいような小さいことにこだわること。料簡(りょうけん)が狭いこと。また、そのさま。
※洒落本・契情買虎之巻(1778)五「これほどおめをくださるわたしに、なぜ心をおかれます。お身の大じになる事を申やうな、けちなやらうでもござりませぬ」
⑦ (形動) 劣っていてつまらないこと。また、そのさま。
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉四「けちな奴等だ、自分で自分のした事が云へない位なら、てんで仕ないがいい」
⑧ 悪評。難癖(なんくせ)
[2] 〘接頭〙 語頭に付けていまいましい気持を表わす。「けちいまいましい」「けちぶとい」など。

出典:精選版 日本国語大辞典
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