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かね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

かね
(1) 日本では金属打楽器の総称として用いられ,ベルの類の鈴 (れい) ,鐘,きんなど,ゴング類の,鑼など,シンバル類の 鈸 (ばつ) なども含めていう。そのほか鈴 (すず) や錫杖なども広義には「かね」の類に含まれるが,普通には寺院の梵鐘などの鐘の類や,念仏鉦,当り鉦などの鉦の類に限定していうことが多い。ベルだけの訳語として「かね」を限定させて誤用することもある。 (2) 洋楽に用いられる bellは,古い起源の打楽器で,ゴングの類とは形態と振動の様式で区別される。ヨーロッパでは中世に,浅い碗形や深くて円筒部分のあるものが見出され,近代のチューリップ形は 13世紀頃現れた。イギリスでは,チェンジ・リンギングと称し,一組の鐘を連続的に鳴らしメロディーをつくる。組鐘は 17世紀頃発明された。またヨーロッパ大陸では,カリヨンが 15~18世紀に主としてネーデルラントで発達。4つ一組の鐘が自動装置,あるいは鍵盤で奏された。近代のカリヨンは 30~50個が一組となって,半音階的に調律されている。またオーケストラで好んで用いられるチューブ・ベルは,普通 18本の長さの異なる金属製の円筒管が枠につるされ,木製のハンマーでたたく。

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デジタル大辞泉

か‐ね
[連語]《終助詞「か」+終助詞「ね」》
疑いや不審を抱きながら、念を押す意を表す。「それは本当のことかね
質問をする意を表す。「元気かね
(「どうして…かね」などの形で)詰問や非難の意を表す。「どうしてそんなことをやるのかね
[補説]主として目下の者に対して用いる。

出典:小学館
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大辞林 第三版

かね
( 連語 )
〔終助詞「か」に終助詞「ね」の付いたもの〕
文末にあって、体言および体言に準ずるもの、動詞・形容詞および助動詞の終止連体形に接続する。
疑いつつ念を押す意を表す。 「大丈夫-」 「何かおもしろくないことでもあるの-」
質問する意を表す。 「どうです、もうかりました-」
反問する意を表す。 「そんなこと君にできる-」 〔近世江戸語以降の語。話し言葉に用いられる〕

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

かね
かね / 鉦・鐘
東アジアの体鳴楽器。容器状の金属製楽器ないし音具は、日本では一般に「かね」という語で総称されるが、楽器学的には振動部分の違いによってゴング系とベル系に区分される(2枚の円盤を打ち合わせるシンバル系の鐃(にょうはち)は別系)。[山口 修]

ゴング系

主として「鉦」という漢字をあてる場合のもの。「しょう」ともよぶ。縁付き円盤の形をしていて、容器の中央に近いところが振動する。東アジアのゴングは、円盤部分がほぼ平らであるため、銅鑼(どら)のようにいろいろな音高が複雑に混じり合う傾向があるが、肉を分厚くすることにより、澄んだ音を出せる鉦鼓(しょうこ)のような例もある。いずれにせよ、インドネシアのこぶ付きゴングを中心としたガムラン楽器のように旋律を奏するのではなく、一定の音楽的・儀式的時間を明示したり、拍子やリズムの表現に活用される。その例は、雅楽の鉦鼓、祭礼・歌舞伎(かぶき)・寄席(よせ)の囃子(はやし)での当り鉦(摺(す)り鉦)があり、さらに風流(ふりゅう)系の太鼓踊り・盆踊りなどで他の楽器との対比を示す音を表出する楽器として重要である。その音響の特性は、擬音語として定着するほどであり、祇園(ぎおん)囃子でのコンチキ、神田(かんだ)囃子でのヨスケ(摺って出す音)などに現れている。これらの音は、円盤の内側を打ったり、こすったりして出てくる音であるが、大形の鉦の場合、双盤(そうばん)・伏鉦(ふせがね)・叩(たた)き鉦・松虫(歌舞伎用)のように、円盤の外側をたたくことにより音響効果として大小や明暗の違いが明確になって、念仏などに活用される。鉦の特殊な用途としては、八丁鉦(はっちょうがね)がある。これは大道芸としてのアクロバットで、八丁の鉦を紐(ひも)で腰の周りに吊(つ)るし、身体を回すときに遠心力で鉦が水平に浮かび上がったところをリズミカルに打ち鳴らしたと推定される。[山口 修]

ベル系

この「かね」は「鐘」の漢字をあてる場合のほか、「鈴(れい)」「(磬)(きん)」などが含まれ、おおむね細長い、あるいは浅い椀(わん)形の容器の周辺部分がおもに振動する類のものである。鐘と鈴は吊り下げ型で、「鐘も撞木(しゅもく)(桴(ばち))の当たりがら」(つれあいのよしあししだいで本人のよしあしも、の意)といわれるほどに、打ち方が問題である。これに対しては、上向きに台の上に据え置いてあるので、たたき方による差は大きくない。そして特徴としては、澄んだ音が持続し、仏式で独特の雰囲気をつくるのに役だっている。これを2、3個セットにしたものは、やや旋律的な表現が可能となり、歌舞伎囃子ではオルゴールと称されている。ベル系のかねは、全般に持続性の延長としての余韻に持ち味がある。[山口 修]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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