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π中間子【パイちゅうかんし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

π中間子
パイちゅうかんし
π-meson
中間子の一種。パイオンともいう。1935年湯川秀樹により原子核内で陽子や中性子を結合させる核力およびβ崩壊を媒介する粒子として仮定的に導入され,1947年セシル・フランク・パウエルにより宇宙線乾板のなかで発見された。1948年粒子加速器によって人工的に生成され,今日では強力な中間子ビームが得られて素粒子反応の研究用だけでなく,癌治療用の放射線としても用いられている。π中間子はアイソスピン 1であって,電荷が正のπ+,負のπ-,中性のπ0の 3種からなる。スピン 0のボソンで,パリティが-,ストレンジネス 0,バリオン数 0である。π±中間子は質量 140MeV ,弱い相互作用により平均寿命 2.6×10-8 秒でμ±とミューニュートリノに崩壊する。π0中間子は質量 135MeV ,電磁相互作用により平均寿命 0.84×10-16 秒で 2個の光子に崩壊する。π+は u,π-は ūd,π0は uūと dの結合である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

パイ‐ちゅうかんし【π中間子/パイ中間子】
核力を仲介する素粒子質量電子の約273倍で、電荷は正・負・中性の3種あり、スピンは零。崩壊してμ(ミュー)粒子ニュートリノ、または光子になる。昭和10年(1935)湯川秀樹が予言し、その後確認された。湯川粒子パイオン。

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世界大百科事典 第2版

ぱいちゅうかんし【π中間子】

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大辞林 第三版

パイちゅうかんし【π中間子】
素粒子の一。記号 π  電荷は正・負の電気素量と中性の3種。スピン 0 。質量は電子の約270倍。電荷をもつものは平均寿命約 2.6×10-8 秒でミュー粒子とニュートリノに、中性のものは 10-16 秒で光子に崩壊する。ハドロンのうちの中間子(メソン)に属し、核力を媒介する。パイオン。パイメソン。

出典:三省堂
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π中間子

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精選版 日本国語大辞典

パイ‐ちゅうかんし【π中間子】
〘名〙 中間子の一つ。電子の二七三倍の質量を持ち、寿命は 10-8 秒程度。昭和一〇年(一九三五)湯川秀樹によってその存在が予言された。パイオン、湯川中間子ともいう。

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